日本の株式市場のこと | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

YouTubeで評論家の高橋洋一氏の番組を見ていたら、思わず「なるほど! 」と頷いてしまいました。

日経平均株価の最高値3万8915円87銭は、日本のバブルの絶頂期だった1989年(平成元年)12月でした。あれから約35年たった今、ようやく3万6000円台にまで回復しました。連日の株価高騰を伝える報道では必ずこのことを話しています。

しかし高橋氏はこう言います「35年も掛かって35年前の水準に戻っただけの話じゃないか。アメリカのダウやドイツのDAXはこの間に10倍以上に上がっている。」なるほど、おっしゃる通りです。「失われた●●年」とかよく言いますが、本当にその通りです。日本は何をしていたのでしょう。改めて情けなくなりました。

 

またある人はこういいます「日経平均株価は10年後には7万円台になる」と。決してこの説は荒唐無稽ではありません。本来なら現在の日経平均株価は7万円台どころか10万円台以上になっていたのかもしれない。

株式市場というのは基本的に上がっていくものだといいます。それは「基本的に株は買うものだから」、と言うと変に思うかもしれないが、投資をすると言うことは株を買うことであり、それを売ったらまた別の会社の株を買う。だから株は常に買われている。だから基本的には株は少しずつ上がっていくもの。だから株は長期投資がいいといわれている。

 

高橋氏は「バブル崩壊後に金融引き締めをやりすぎたのが原因で日本は長い不況に陥ったのだ」という。確かにそうだったかもしれない、当時の日銀は、半ばマスコミにせかされる様に金利の大幅な引き上げを強行してしまった。あの時のバブルというのは、実は金融業界だけのことで、実業界全般としては至って普通の状態だったのだ。だからあんなに金融引き締めをしなければ、日本経済はそれほど落ち込まずに持続していたのではないか、と高橋氏は言う。

 

私は当時銀行員でバブルを経験した者としては、そうだったなあ、と思いました。しかしあれ以来日本人は株式投資や不動産投資を極端に避けるようになり、手を出さなくなってしまったことが日経平均が大きく落ち込み、35年間も回復しなかった理由なんだと思いました。