大学授業料無償化と少子化対策のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

子供が3人以上なら大学の教育費(入学金と授業料)を無償にするという政府の案について、今朝のテレビで取り上げていました。最初私は「羨ましいなあ」と思って見ていたのですが、途中で大変な落とし穴があることに気づきました。

例えばうちは3人子供がいますが、一番上の子と二番目の子との歳の差は4歳あります。ですから一番上の子が大学を卒業して就職した後に二人目と三人目が大学生になりました。この場合一番上の子は就職して社会人になったので子供とは見なされず、「三人の子供のいる家庭」という条件から外れてしまうのだそうです。卒業した子供は対象外になるのであれば、わずか4年間の間に3人の子供たちが大学生として在籍している期間なんてほんの僅かですよ。

そもそも3人以上の子供がいる家は少ないのに、さらにこの条件を付けたらほとんど対象者は居ないことになる。だから「所得制限なし」なんて大盤振る舞いしても政府としては大して予算を喰わないことになる。少子化対策に似せた「まやかし」だったと気づいたのです。

 

少子化対策として必要なことはこんなお金のことではなく、結婚したがらない若者、子供を産みたがらない若者、そういう風潮の原因は何なのか? それを解明して、対策を講ずることだと思います。

賃金が増えない、物価が上がり続ける、教育費は高い、住宅も高い、・・・だから将来に希望が持てなくなるのも無理もない。まず雇用と収入を安定させないとダメです

 

既にお店や企業では深刻な人手不足で経営難になり、存続が危ぶまれています。トラック、バス、タクシーの運転手も不足していて運行が減少しています。国も人口が減り続ければ国力が低下していきます。このまま放置していていいのでしょうか?  日本は「省力化の罠」に掛かっていると思います。どんどん人を雇い、いっぱい働いてもらい、売上をどんどん伸ばす。コストダウンではなく売上増大こそが利益を伸ばすのです。そしたら教育費の無償化なんて後回しでもいいかもしれない。