少子化対策は急務です。でもその原因を明確にしないで対策に取り掛かり、その財源をどうするなどという議論をしているのは、どう考えてもおかしい。順序が逆ではないか?
今回新たに浮上している社会保険料の上乗せというのは、防衛費の増額財源に東日本震災の復興支援予算を流用するのと似て、理屈に合わない。
これまで日銀の超金融緩和策という錦の御旗を掲げて、国はゼロ金利で国債を無尽蔵に発行して日銀に引き受けさせるという荒技で濡れ手に粟の予算を確保出来たが、金利上昇傾向でそれが危うくなり、その代わりに何らかの理由を付けてお金を掻き集める算段をしているのではないか?と疑いたくなる。
国の予算だから国民の為にいろいろしてくれるのならば何も問題はないが、今まで使ったお金は何に使ったのか?コロナ対策なら分かる。しかしこれからはワクチンや検査は有料になるからその予算は大幅に減るはずです。その分を少子化対策の予算に振り向けたらどうなのか?何でもかんでも即、国民から金を搾り取るような財政政策は、鼻垂れ小僧が親に小遣いをせびるようなもの。何処かに本当に賢い政治家はいないのだろうか?