この番組はいまさら私が言うまでもなく大変面白い番組です。今回は木村佳乃と富士吉田市を訪問する回の前編でした。ただし、サブタイトルとして「君の声を聴きたいプロジェクト」となっていて、NHKがこの春に大々的に掲げているキャンペーンに参加する企画とのことで、子供たちに話を聞くコーナーがありました。
私はこの「君の声を聴きたい」という言葉にやや違和感を覚えます。なんとなく、「さあ子供たちの声を聴いてやるから話してみろ」と高飛車に聞こえるからです。鶴瓶の番組ではいつも老若男女を問わず気さくに鶴瓶が声を掛けて話を聞いています。しかも相手が誰であろうと、たとえ小学生や中学生であっても同じ目線の高さに合わせて話しています。だから町の人たちとの会話が弾むのだと思います。
もっとも、これは家庭の事情で進学を諦めたり、親の面倒を見ているヤングケアラーなど、厳しい生き方を強いられている子供たちを救うための企画、運動であることは十分に承知しています。だからこそ、声を聴くだけではダメだと思うのです。理解して、受け入れて、対応する(実行する)ところまでフォローしてもらわなくては意味がない。
