どうも最近の政府の決め事は人気取りになっているように感じられます。
「異次元の少子化対策」
いったい何が異次元なのか?意味不明のタイトルを突然掲げているが、どんな対策を検討するの?
もっと丁寧に具体的に説明してほしい。私が思うに収入が増えて安定すれば効果があると思います。
新型コロナウィルスをインフルエンザと同等の第5分類にする。
岸田総理が公言しました。外出制限などの厳しい規制が無くなり助かるかな?と思う反面、そんなことをしたら、中国みたいに国民の半分以上が罹患するなんてことにならないのかと、不安でもあります。特に屋内でのマスク着用を解除する方向にするというけれど、まだ新規感染者数は減っていないから、国民はそう簡単にマスクを外さないと思う。
防衛力の増強。
ロシアや北朝鮮、中国の侵略の脅威から国民を守るために行う必要があるという。
たしかにウクライナ戦争や北朝鮮のミサイル発射、中国の台湾侵攻方針など最近心配なことが増えている。それらがどれだけ差し迫った脅威なのか、どれだけ軍備を強化すればいいのか、などの議論を全く省いていきなり結論を出したのはあまりに拙速にすぎる。いきなり予算額が出てきて、それは増税で調達するなどと言ったら、これは人気を落とすだろうなあ、と思ったんだけど、実はこれは国民からの人気取りのためではなくて、アメリカからの人気取りのためだった。岸田総理は先日アメリカを訪問した際に、バイデン大統領から褒めてもらったそうだ。
どれも政府や岸田総理大臣の支持率を回復させたいがために手あたり次第取り上げているという印象は否めない。しかし岸田総理がよく言う「丁寧な説明」がない。
私は、今一番国民が政府や総理大臣に求めていることは、日本経済の回復ではないか。日本が経済大国と言われていた時代はとっくの昔に終わってしまい、今ではアジアの中でも下位のランクに落ち込んでいる日本。今の日本は貧乏な国なので何でも安い、通貨も安い。昔は日本人が香港や東南アジアに買い物ツアーに行ったが、今は逆にアジアからそういう客が群がって来る国になってしまった。
そして最大の問題は、日銀の失策(「異次元の金融緩和」)を誰が立て直すのか?
4月に黒田総裁が任期満了で退任し新しい総裁に代われば、まず第一に債券市場を混乱させているゼロ金利政策(YCC:イールドカーブコントロール)を止めることになるだろう。そうなれば日本の金利は市場に連動して上がり出すことは間違いない。その時、国債の利払い負担はあまりに巨額になり、国の財政は耐えられるのか? マスコミは怖くて書けないのかもしれないが、目を背けていてはいけない。そのツケは全部国民にのしかかって来る。おそらく日本にとって戦後最大の経済危機になると思う。
