小中高生に対する金融経済知識を学校で教えるようになりました。昔私が銀行員だったころ、全銀協に2年間出向した経験があります。当時全銀協の広報室は学校向けの教材を作って提供していましたが、日本の学校では受験に関係ないお勉強は隅に追いやられる傾向があり、あまり話題にはなりませんでした。しかし、バブル経済で世の中は金、金、金でフィーバーする時代でもあり、決して金融経済教育をないがしろにしてはいけなかったのです。
その後、私は生保に転職して個人客向けに資産運用や相続に関するセミナー講師を10年間ほど勤めました。その時に経験したことは、お客様がほとんど金融経済の基本的な知識を身に着けていないという実態でした。苦情対応に行くと、お客様の誤解から生じたトラブルが多く、これはなんとかしないといけないと痛感しました。
私は青少年のための金融経済教育は、まず世の中の経済の仕組みを理解するところから始めなくてはいけないと考えます。生産者である企業と消費者であり労働者である個人、そしてお金の流れを司る銀行、証券、生損保などの金融機関。これらがどういう関係で機能しているのか。その理解の上で、株式投資や債券投資、外貨建て投資などの投資に関する知識を身に着ける。そこではリスクをちゃんと理解することが肝要です。
元本保証の金融商品だけでしなく、元本割れのリスクのある金融商品についてもその取説を学ぶ必要がある。
私は残された人生でこうした理念を一人でも多くの人々に伝えたいと思っています。それが今の私の転職の目的です。しかしそういうことをなりわいとしている会社はなかなか見当たりません。
とりあえず、このブログで折に触れて唱えて行きたいと思います。もし、お時間があって、興味がある方はちょっとの間お付き合いください。
