今まで、いろいろ書かせてもらった「ちむどんどん」も今日の回で終わりました。
最終回は歌子の病室のシーンから、いきなり35年先の令和の時代に飛び、比嘉家の人々はみんな白髪交じりのおばあ、おじいになりました。まるで「浦島太郎」のラストシーンみたいです。
そして最後に「比嘉家の家族の物語でした」というナレーションが流れる。
先日私はあまりに批判ばかりし過ぎたことをこのブログで反省しましたが、最終回を見終えた今、改めてこのドラマに関して一言物申したい。
もともと暢子は沖縄に居た頃から料理が好きで、世の中にはもっと美味しいものがあるから、それを食べて勉強したいという目的で東京に出てきた。そして銀座のイタリアレストラン フォンターナで働くことになる。店のオーナーからいろいろ教わり、遂に東京で自分の店を持つことになる。それがなんと沖縄料理のお店。なんで?
更に、突然沖縄に帰ると決めて、店は矢作氏に譲ってしまう。
沖縄に戻った暢子は自宅で沖縄料理の店を出す。めでたし、めでたし。
ということで終わったのですが、これは筋が通っていないと思うのです。
なんのために東京に行ったのか? そこでは何も学ぶものが無かったの?
結局は沖縄に戻って沖縄料理の店を出すのなら、東京に行った意味がないんじゃないか。
あのまま沖縄で料理の研究でもして、沖縄料理の店を出せばいい。
だから全体を振り返ると、半年間の連続ドラマなのに、途中の東京での話がポッカリと欠落してしまって、まるで何もなかったかのような印象になる。
おそらく最後の方のストーリー展開を無理矢理変更したんじゃないかと疑ってしまう。
だから、私にとっては
わけの分からない、変なドラマでした。
前作の「カムカムエブリバディ」や「エール」、「おちょやん」など、私にとって印象深かった朝ドラの最終回はしばらくの間、また見たくなるので、録画したものを大切に取っておきますが、残念ながら今回の「ちむどんどん」はそうしないと思います。
