資産運用のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

前回、ポジティブシンキングの話を書きましたが、その一つの例として今回は資産運用について書きたいと思います。

2年ほど前に、私はYoutubeを見ていて、ある人がREIT(不動産投資信託)で財を成したという話を見ました。それは、70歳過ぎの高齢の男性がREITに投資して大成功したという話なのですが、実はその投稿動画は資産運用をしていた人のお孫さんが投稿していたのです。「うちの爺ちゃんは凄いです」という話なのですが、決してそれを視聴者に進めているわけではなく、単にお爺ちゃんが凄いということをサプライズとして伝えているだけなのですが、見ている者にとっては、ただ「うらやましい」という思いしか浮かびません。だから、私はそれを真似てみようと考えたのです。私はそのお爺ちゃんが投資した不動産投資信託と同じものに投資しました。その直後は少し上がってきたのですが、突然降ってわいたような新型コロナウィルスの感染拡大が到来し、金融マーケットは大暴落。私はあっという間に投資した資金の3割近くを一気に失ってしまいました。全く、情けない話です。

こういう投資法のことを業界では「提灯をつける」と言いますが、まさに他人の投資にコバンザメのようにくっつくだけの、ただ乗り投資法だったわけです。

ここでの反省点はいくつかあります。まず、Youtubeの動画の内容を鵜呑みにしたこと。孫が投稿しているので、投資家であるお爺ちゃんがなぜそのREITを選んだのかなどの詳しい内容を確認していなかったこと。またREITという特殊な投資信託についてよく理解していなかったこと。たとえば、REITは上場しているので日経新聞など、ネット上に相場が表示されているにもかかわらず、その相場の推移を確認していなかった。REITは株式や債券とどういう関連があるのか、無いのか。お爺ちゃんが大きく資産を増やした時期のREITの動きは何が原因だったのか?などなど、目が覚めて振り返れば、予めチェックしておくことはいっぱいあったのに、していなかったことです。

そこで私は、毎朝のマーケット情報の確認項目にREITを加え、株式、債券(金利)、為替、原油価格、純金価格、これらの数字を毎日自分で調べて書き止め、その推移をグラフにして見るようにしました。するとそれぞれのマーケットの特徴がだんだんと見えてきます。これにニュースなどの情報をオーバーラップさせればマーケットの状態が非常に良く理解できます。そこで私は満を持して新たな投資に挑みました。米国株式、S&P500への投資です。(つづく)