NHKが昨年末に放送した太平洋戦争80年・特集ドラマ 倫敦(ロンドン)ノ山本五十六を録画してあったので見ました。山本五十六を演じたのは香取慎吾です。このドラマは戦争映画ではなく、当時ロンドンで開催された日英米の軍縮会議に日本の代表として臨んだ山本五十六海軍少将の心の葛藤を描いた話です。内容はネタバレになるので触れませんが、内容自体はとても面白ろかったです。もともと山本五十六はアメリカで生活した経験もあり、その国力と軍事力が日本とは比べ物にならないほど強大であることを知っており、日本は絶対にアメリカと戦争してはならないというのが持論でした。しかしこの後、旧日本海軍の連合艦隊総司令官に任じられ、真珠湾攻撃を決行するのですから、運命とは実に皮肉なものです。
この話はまた別の機会に書かせていただきます。
今回のドラマでは香取慎吾が山本五十六をどう演じたかが、ポイントだと思います。彼も結構な歳になり、こういう渋い役も貰えるようになったのでしょう。しかし残念ながら私は慎吾ちゃんには合格点をあげられません。以前も他のドラマを見ていて思ったのですが、香取慎吾という役者は、顔の表情が一つしかない。そう感じてしまうのです。今回のドラマのように、心理面の微妙な変化が読み取れるように、セリフだけではなく目や口や、とにかく顔のいろんな表情を微妙に変化させる演技をしてほしかった。役者というのはそういう仕事だと思います。