「効率化」は本当に必要か? | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

「効率がいい」というのは、たいへん良いことだと、子供のころから教わってきました。

だから社会人になって、働くようになれば、もっと「効率よく」働くことが会社から求められるのは、当然だと思ってきました。

しかし最近、ちょっと問題だな?と思うようになりました。

会社は経営の効率化を推し進める中で、人員の適正配分を心がけるのですが、要するに、儲かっている部門には人を多く貼り付けて、儲かっていない部門は人を減らします。ある意味これは効率化の観点からは仕方ないことだと思うのですが、必要以上に減らしてしまうと、仕事が回らなくなります。また、頭数ではなく人材のレベルも大切な要素です。もしも仕事が回らなくなれば、誰かが非常に過重な労働を強いられることになり、ひどくなると体を壊したり、うつ病になってしまったりすることも、決して珍しくありません。

そういう最悪の事態が、最近増えているように思えるのです。

この状況を放置していると、近い将来、企業には誰も就職したがらなくなります。若者がネットの仕事を求めて、例えばユーチューバーを目指したりするのもわかる気がします。

東大卒の秀才たちが国家公務員上級試験を受けなくなってきたのも、同じような事情ではないかと思います。

仕事はしたいけれど、過重な負荷がかかり続けるのは勘弁してほしい。これは本音です。

行き過ぎた「効率化」はかえって良い結果をもたらさない。