NHK-BSで「ヒトラー ~最後の12日間」という映画を観ました。第二次世界大戦の末期、ナチスドイツの総統アドルフ・ヒトラーが戦争に負けて、最期に自殺するまでの12日間を描いた映画でした。決して楽しい映画ではありませんし、見たからと言って勉強になることはほとんどありません。ただ、一時はヨーロッパ大陸をほぼ手中に治めていたヒトラーが、ソ連との戦いに敗走し、それがきっかけで連合軍に降伏するという歴史上の事実を、ヒトラーの秘書だった女性の目から見たシーンとして、内情に絞って描いている点が斬新です。
ところで、私はこの映画を観ていて、ふと思ったのですが、日本も同じような運命をたどったはずです。日本の終戦は広島と長崎の原爆で幕を閉じたようなことになっていますが、肝心の大本営ではどうだったのか? ヒトラーのような人はいたのだろうか?
この後は東京裁判にかけられた東条英機が死刑となったことは知っています。しかし、あの無謀な戦争に関して、終戦後にどのような総括をしたのだろうか?
私の不勉強なのかもしれないが、そこのところが良くわかりません。
ヒトラーの映画では最後のシーンで、晩年の女性秘書が出て来て、「あの頃は、あんな恐ろしい怪物に仕えていたことに気づかなかった。」「若かったとはいえ、私は気づくべきだったと反省している」と述べています。
勝てば官軍、負ければ賊軍とは言いますが、人の心もそのように揺らぐのですね、きっと。