なぜ格差社会になったのか? | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

日本も最近格差が広がっているなあ、と思います。なぜこんなことになったのだろうと考えてみました。バブル経済のころは割とみんなが豊かだったように思います。それがバブル崩壊して景気が低迷し始めると、金融機関や不動産業界はどん底になりましたが、それ以外の業界は実はそれほどの影響は無かったと思います。ところが、2008年のリーマンショックが起きた後から徐々に世の中の動きがおかしくなってきました。なぜか世の中にお金が溢れはじめ、大企業や銀行は有り余る資金を抱えて、金余りになります。原因は何かと言えば、リーマンショックの火消しのためにアメリカが取った金融政策、すなわち中央銀行が市場に莫大な資金を供給し、企業が資金難に陥らないようにしたことです。当時アメリカ政府は、かつての日本のバブル崩壊後の悲惨な金融危機を招いてしまうことだけはなんとしても避けたかった。そこで無理矢理に巨額の資金を市中に供給したのです。その結果、それらのお金は投資の世界に流れ、株式市場などの金融市場は活況を呈し、米国株はどんどん上昇しました。それによりお金持ちはドンドンお金をかせぐことができました。大企業はそのお金で敵対する企業を買収したり、傘下に収めたりして、どんどん市場シェアを独占し、その結果、GAFAM(Google,Amazon,Facebook,Apple,Michrosoft)と呼ばれる超巨大企業が世界の市場を独占するようになりました。そうなると、ライバルが居ないので、価格設定は自由ですし、雇用も買い手市場になるので、賃金は低く抑えられます。こうした動きはアメリカで顕著になったのですが、日本でもマネする企業が増えて行きました。その結果、お金持ちはますます金持ちになり、従業員は賃金が上がらずに貧乏になっていきます。

今日、アメリカのバイデン大統領は、そのようなゆがんだ企業社会の在り方を是正する大統領令に署名しました。いよいよアメリカは、民主党政権による経済運営が核心に及んできました。企業間の競争を取り戻し、市場原理に基づく適正な利益配分を取り戻そうとするもの。日本のガースーはついていけるのか? かなり心配です。下手をすると日本は消されてしまうのではないか。