名古屋で行われたきっかのイベントに行ってきました。
109シネマズでの吉川友“生”出演主演映画「きっかけはYOU!」です。
遅ればせながら映画の感想を書きたいと思います。
予告編を見て楽しみにしていたんです。
もう面白そうな予感はビンビンに伝わってきましたから。
きっかチャンネルはどこまでがリアルでどこまでが演技なのかとずっと気になってたんですよ。
僕はてっきりガチだと思ってたので
あのレコーディングでディレクターに怒られる場面とかを見て
本気で心配してしまったんですがw
映画の中で実はあれは全部演出だったと説明されます。
そこのやりとりが面白かったんですが
プロデューサーだったりカメラマンだったり音声だったりがあれこれと演出方法を考えるんです。
でも結局失敗に終わったりする。
ドタバタ感が三谷幸喜の映画のようでした。
あのきっかヲタの音声さんも良かったですね。
ああいうキャラにはついつい感情移入したくなります。
前半はそんな感じで進みますが後半になると一転シリアスに。
超絶難しいダンスに挑戦するきっかですが、難しすぎるために苦戦します。
そんなきっかの元にプロデューサーからの命令が。
わざとダンスを失敗しろと・・・
しかしきっかは拒否します。
ファンに嘘をつきたくないから。
「ファンの人達に嘘つくんですか?」
「嘘じゃない、シナリオだ。演技だよ」
スタッフに説得されるんですが、きっかは涙を流しながら「出来ません」っていうんです。
ここがもう最高のシーンです。
僕も正直この場面で泣いてしまいました(T▽T;)
それでこの後に車から降りて一人になったきっかが
街中で「きっかけはYOU」を踊るんです。
引きのカメラで夜の街の明かりをバックに、誰に見られてるわけでもないのに踊るんです。
その姿のまぁ美しいこと・・・
ここも同じく最高のシーンです。
きっかが新しい世界に飛び込み、悩んで、乗り越え、新たなスタートを切るまでの物語でした。
あらすじはそんな感じになっています。
見終わった後に残るのはきっかを応援したくなる気持ちと
よくも騙しやがったな・・・
ってういう気持ちでしたw
でも、結局きっかチャンネルって全部演出だったのかなぁ・・・
どうもその辺がひっかかるんです。
家に帰ってからもう一度きっかチャンネルを見返してみたんですが、その1話目と3話目。
ここの車から降りてデビューの知らせを受けるまでの流れは演技なのか?
最後に駐車場で泣く所は演技なのか?
ぱすぽ☆やET-KINGに会う所で台本があるのはわかります。
ただ僕にはどうしても演出とは信じられない箇所がありました。
これが演出だったならば、よっぽどきっかの演技が上手いのか
僕の目が節穴なのかどちらかでしょうw
それでも、もしかしたら・・・もしかしたらこのデビューを告げる瞬間だけは
本当のリアクションだったんじゃないか。
本当のリアクションであってほしいという僕の願望も込みでそう思います。
もう考えれば考えるほど何が演技で何がリアルかわからなくなってきますw
この映画は一応脚本があるんです。
でも実際これってドキュメンタリー映画なんですよ。
分かりやすい形で映像化されているだけで
ここで描かれるきっかの物語はきっと本物の物語なんです。
その物語の最後を締めくくるのが、きっかが客の目の前で歌う「きっかけはYOU!」でした。
良い歌ですね。
この曲には「リアルと夢が交差するから」という歌詞が出てきて
それが映画につながっているわけですが
もう一ヶ所注目したい部分があるんです。
「儚いから夢を描くの」
ここです。ここ良いなぁ・・・
聞いててグッとくる所なんです。
「儚い」っていう漢字はすごいですね。
「人の夢」と書いて「儚い」
この漢字を作った人はきっとネガティブな人だったんでしょうね。
所詮夢なんて儚いものなんだよと。
叶わないから夢なんだよと。
この漢字に諦めのニュアンスを込めずにはいられなかった。
そういう気持ちはわかります。
子供の頃は無邪気に夢を語って、きっと実現できると信じられましたが
大人になるにつれてそれがどれだけ難しい事なのか気づかされる。
アイドルの世界においてもそうです。
メンバーはみんな口々に夢を語ります。
オリコン1位をとりたい、ドームツアーをやりたい、
お年寄りから子供までみんなに好かれるアイドルになりたい・・・等々
でもそんな夢を叶えられるアイドルはほんの一部で
ほとんどのアイドルは叶わないまま消えていくことになります。
夢というものは儚いんです。
でも、儚いから夢を描くんです。
もしきっかに夢があるならば、僕も一緒に夢を見させてもらえないだろうか。
夢を叶える為の手伝いが出来ればヲタとしてこれほど嬉しい事は無い。
かといって何も出来る事は無いんですけどね。
CDを1500枚くらい買ってみたら何か変わるだろうかと思いつつも僕が買ったのは結局4枚でした。
僕にはその辺が限界ですw
とにかく、きっか頑張れ!
応援してるぞ!
っていう気持ちが一段と強くなった映画でした。