民法とは「障がい」の捉え方が違う

NHKの「障がい」に対する考え方はある意味痛快だ。「害」という漢字であろうと、「がい」というひらがなであろうと,マイナス(負)の意味を持っていることは同じである。「障」という漢字もマイナス(負)のイメージがあり、「しょうがい」というひらがな文字に置き換えても同じである。むしろ、「害」は人間の側ではなく社会生活のあらゆる場面においてさまざまなバリア(障害・障壁)に向き合っている人々の現状を表現している。「障がい」という表記の見直しは,かえって「障害者」が抱えている課題が見えなくなるおそれがあることを意識する必要がある。
ドラマが面白い要因には、やはりキャスティングが大きく影響している。朝ドラの趣里の起用などは単なる思いつきやイメージではなく、入念なオーディションや演者の覚悟を見事見抜いている。NHKドラマの史上最悪の駄作と言われる「ちむどんどん」の失敗は、脚本の問題もあるがキャスティングカウチによる役者以前、演劇以前の黒島結菜という女優の起用である。どんなにつまらない脚本であっても、役者に力能と情熱があれば、視聴者に感動を与えることは出来る。
もちろん原作や脚本家のチョイスも素晴らしく、役者側がNHKのドラマにおいては、民放では見せない何か「本気」のメソッド演劇を演じているように思える。