日本のデザイン家電は世界には通用しない。スマホの例を持ち出すまでもなく、圧倒的に力不足である。無印良品の家電デザインに大きく関わっている工業デザイナー深澤直人氏は素晴らしいデザイナーだと思うが、ここが日本デザインの境界あるいは限界だと思う。スマホ分野においてのNothingのようなベンチャーが、何故この国で誕生しないのか不思議でならない。iPhoneやGalaxyの現在の製品デザインレベルを見れば十分に勝算はあるはずだ。もちろん、消費者はデザインだけで購買するわけはないが、ガジェットやデバイスにおいて所有する喜びというのは大きな購入動機となる。Nothingのスマホやウォッチのデザインを見ているとそれはよくわかる。バミューダのスマホを見たとき、これでは8000円でも売れないと思った。デザイナーの必死さは理解できるが、やはり西欧のデザイナーに任せるか、現地でデザインセンターを設置し、モノの在り方からデザイン出来る人材を育成すべきだと思う。