もちろん、「数」の問題もあるが、松本人志側の一連の行動を観ていれば、良識ある視聴者はどんどんふるいにかけられ、今松本を擁護する人間は、「バカ」あるいは「クズ」ばかりだという判断が働いているように思える。経営者なら誰でもそういう判断を下すのではないだろうか。もちろん、松本人志ごときで国連が出張ってくることはないと思うが、もし政権が交代し、テレビの監督官庁である総務省の担当大臣が人権意識の高い女性大臣にでもなれば、松本人志擁護のテレビ局の立場は極めて苦しくなるのは自明である。むしろ、この状況で松本人志がテレビマスコミだけではなく、社会的にもよく生き延びられてきたと思うほどである。読売はアンジャッシュ渡部や俳優新井浩文などのケースを見ても、これほどまでに報道されても、対抗言論や記者会見も行わず、あろうことか名誉毀損の訴訟まで起こす人間を擁護するエントロピーな視聴者とはまとめて損切りする覚悟の表れではないか。