こういう話題になると、この国のコメンテーターたちは色めき出す。嬉しくて仕方がない。そもそも、日本は暗黙の了解、ハイコンテクストの国とは、一体どういうこと?

 

「暗黙の了解」は、微妙なニュアンスの違いはあれ、広く一般的な常識やマナーや特定のコミュニティーの限定的な共通理解を指す「全裸ポスター」の掲示が、常識を逸するのであれば、松本人志の一連の猟奇的な性行為はどうなんだ。また、ジャニーズにはジャニーズの常識があり、その常識に常識人が常識を無謬のものとして受容している。廣津留氏やモーニングショーなどのマスコミメディアやコメンテーターのことだよ。廣津留氏は「全裸ポスター」に本気で異議を申し立てるのであれば、その何百倍も同じ口でジャニーズ性加害や松本人志について、女性や子どもの人権侵害について怒りを示さなければ寸法が合わない。

 

また、廣津留氏が回りくどくNHK党の立花氏を批判しているのであればそれ自体は筋違いである。しかし、本気で異議を申し立てるのであれば、そんなコメンテーター席に座っていないで、立花氏にこの国の「暗黙の了解」を主題として対談を申し出るべきではないのか。立花氏には廣津留氏の近くにいる。申し込めばいつでも対談に応じてくれるはずだ。

どうだ、できないだろ。

 

廣津留氏のような、女性コメンテーターは目の前の立花孝志、松本人志、長渕剛、木村拓哉には怖くて何も言えない。突然、若くて、健気な女性を演じ出す。

 

「全裸ポスター」批判だったら、どこからも反撃を受けない。こんなことで真剣に「表現の自由」など持ち出す人間などいない。

何よりも立花氏の行動は非常識だが、立花氏は廣津留氏よりもクレバーで極めて良識な人間である。そして、今からそんなジジくさい、あるいは、ばばくさいことを言っている、廣津留氏のような常識的な若者世代のコメンテーターは、年数が経てば、間違いなく森氏や二階氏のような「暗黙の了解」の世界に生きる人間になるのは自明である。