私は小池氏と蓮舫氏、この二人の「笑顔」が恐い。小池氏の「王の微笑み」、蓮舫氏の「民の微笑み」。そもそも蓮舫氏は一体なぜ、微笑んでいるか、一体誰に向けて微笑んでいるのか、意味不明である。

 

この会見で注目したのは二点である。記者が「unseat」について、蓮舫氏に問いただした時に、蓮舫氏は「そう見えますか」と微笑んだ。つまり、蓮舫氏は離党し、都知事選を大きな市町村選に位置づけた。確かに東京が首都だとは法的に定められたものではないが、それは全国民、そして世界も東京は日本の首都だと認識している。その場合、蓮舫氏のこの東京の改革を国政に展開するためには、「absolutely unseat」と答えるべきであった。もちろん、この場面に微笑みはいらない。そうすれば、例え落選しても、衆院選で復活し、戦う政治家として党の代表への道も開けたはずである。

 

そして、もう一点は、台湾の記者が日本と台湾との関係においての、その支援の在り方に対して、自然災害におけるハイパーレスキューを持ち出し、都の有限の資源の中でお互いが支え合うというような当たり障りのない抽象論を展開した。

私は台湾記者の内心には、台湾有事が起これば日本は、いや同胞である蓮舫氏にどのような覚悟があるのかという気持ちが基層にあったと思う。

蓮舫氏は、例え嘘でも、私は生まれた時から、日本国籍を有する日本人

だが、父の祖国は台湾であり、その祖国に危機が迫った時、私は台湾人の娘として、一人の人間として、そして、政治家としてどのような連帯を示すことができるか苦悩している。という心情を吐露すべきではなかったのか。

 

蓮舫氏は、何故「いやな感じの女」に見られることを怖がるのか。蓮舫氏がいくら無理して作り笑いをしようが、「いやな感じの女」

であることにはこの先も変わりがない。自らに真の信念が存在するのであれば、例え一人の女性として、一人の人間として、日本国中の人間に嫌われても、政治家としての自分の理想や理念を理解してほしい。そして支持してほしいと訴えるべきである。

 

今回の都知事選、「いやな感じの女」どうしの戦いである。一方の小池氏は完全に振り切っている。例え自民党と結託しようが、学歴詐称しようが、「体を使って」成り上がろうが、七つのゼロだの、なんちゃら3.0だの理由のわからないことを繰り出しても、小池氏は2016年の都知事選で崖から飛び降りている。今の蓮舫氏では勝てないと思う。

蓮舫氏がいくら微笑んでも、その顔は完全にゲシュタルト崩壊を起こしている。つまり、微笑めば微笑むほど、その表情は恐く、醜いものになる。