【三輪記子弁護士が解説】「派閥の解消=問題解決」とはならない 私たちの行動も問われている

何でも、法律で解決しようとするから、事態はどんどん複雑になる。派閥の解消など今まで何回やったことか、日本人はすぐに忘れ、そして嘘をつく。派閥などなくなるはずがない。なぜならそれが必要だからだ。そもそも、政治家に信義を大切にする美風が備わっていれば、政治家、国民それぞれがそれをそれを信じて守れば、美風は失われない。美風って?美徳だよ。美徳って?美意識だよ。美意識って?松本人志やジャニーズなどの人権侵害を決して許さないという強固の信念だよ。三輪氏は自身のヒューマンライツを起動させることなく、そんな偉そうにテレビでそんなコメントを繰り返しても誰にも響かない。えっ、ヒューマンライツって?日本国憲法第十二条のことだよ。 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。三輪氏が一人の女性として、そしてマスコミメディアの中で生きる人間にとして、目の前の「女性」の、そして「子ども」に対する重篤な人権侵害に対して「不断の努力」をしなければならないと憲法は言っている。三輪氏が改憲論者かどうかは知らないが、法律家が率先垂範で憲法を遵守しなければならないのではないか。自分のやるべきことをやらずに、政治の世界の派閥解消などと門外漢が首を突っ込むべきではない。

三輪氏のようなテレビコメンテーターは、そんな実現しないことに対して、遠くから石を投げるのではなく、まずは目の前にある松本人志とジャニーズ問題を、擁護であれ批判であれ、その真実と問題の核心を追求すべきである。これはA子さんという一人の女性と天才大物芸人である松本人志の「人権」と「人権」がぶつかりあう深刻な人権問題であり、「表現の自由」にも関わる壮大な命題であり、決して民法上の利益を争うよう次元の法的マターでは収まらない。今後、松本人志側による、A子さんらに対する人格攻撃が増してくる。例えA子さんが「売春婦」であったとしても、一人の女性としての人権や尊厳を蹂躙していいということにはならない。世論がこの問題の本質から外れることのないように、議論をリードしていくことがジャーナリズムの最大の使命である。