つばさの党のような選挙妨害が横行する可能性がある

つばさの党の逮捕は、今後この国に大きな影を落とすことになる。もしも裁判で無罪になればどうするの。「表現の自由」を否定して、その判断を司法に委ねるなど、もはや実態としての民主主義国家の体をなしていない。つまり、民主主義の制度は立派だが、かんじんの国民主権の理念が存在しない。この国の国民はいつも「お客様」である。例えカルトであろうと、つばさの党の活動の「表現の自由」を認めることを前提で、国民の手で叩き潰さなければ民主主義の筋が通らない。これはジャニーズや松本人志問題と全く同じ構図である。この中で法を犯しているのは、ジャニー喜多川氏による性の対象が「子ども」だということだけで、松本人志の後輩芸人のアテンドによる「猟奇的性行為」も、ジャニー喜多川氏の男色はもちろんのこと、キャスティングカウチによる「猟奇的性行為」も決して犯罪ではなく「人権侵害」の領域にある。つまり、位相が全く異なる。この場合、起動しなければならないのは、司法ではなくヒューマンライツである。