「異常な行動」

こちらがマイクを一度残念ながら下ろさざるを得ない。

 

そんなことはない。泉代表が現場に遭遇したのなら、その場で戦うべきであった。胸ぐら掴んで一発どついていたら、立憲の支持率は爆上げしたはず。それは「つばさの党」の「異常な行動」を見逃した、あるいは見て見ぬふりしたという自供なのか。あれこれ屁理屈を言いながら、この国の政治家はどこまで守ってほしいねん、というのが国民の率直な心象である。もちろん、一国の首相や百歩譲って、当選後の全国民の代表であれば、相応の危機管理は必要だが、選挙はその国民の代表の座を命懸けで争う場であり、国民は政策ではなく、候補者のその覚悟を見極めたいと思っている。

 

今回の「つばさの党」の逮捕が、起訴、不起訴、有罪、無罪、実刑、執行猶予今後どう転ぶかは全く不明だ。もちろん、ここまで大げさな逮捕劇の背景には検察との連携は折込済みだと思うが、裁判所がどのような判断を下すかはわからない。無罪判決がくだされる可能性が全くないとは言えない。もし、そうなれば「つばさの党」の行動に対して裁判所のお墨付きが与えられることになる。まるで松本人志裁判のデジャブを見ているようだ。

だからこそ、「自由」の問題を裁判などに持ち込んだら、ろくなことはない。この国の裁判所に「自由」を戒める力など存在しない。こうした「表現の自由」による「人権侵害」に対しては、警察や司法を介入させず、当事者や政治、ジャーナリズムのヒューマンライツを起動させなければならないのである。それをあろうことか政治を志す人間がその場から逃避してしまうなど決してあってはならないことが起こってしまった。

 

一方で警察は政治家のおもちゃじゃない。多くの警察官は、「言論の自由」など持たない社会の周縁で懸命に踏ん張っている都民の生命財産や社会正義ために奮闘している。

すべての警察官は、「私は、日本国憲法及び法律を忠実に擁護し、命令を遵守し、警察職務に優先してその規律に従うべきことを要求する団体又は組織に加入せず、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党かつ公平中正に警察職務の遂行に当たることを固く誓います」。と宣誓する。

何が悲しくて、国から莫大な助成金や様々な特権、優遇で守られている立憲民主党や維新などの候補者を、多くの詐欺被害やSNSの誹謗中傷など苦しんでいる被害者を押しのけて守らなければならないのか全く意味不明である。民主主義を守るのは、警察ではなく政党や政治家の仕事である。

 

「つばさの党」、あるいはその背景にあるものが恐いんだったら、誰も立候補してくれなどと頼んでいない。家で大人しくしていればどうだ。