クリーンな造形による上質で洗練されたデザイン!

良い意味でこの退屈なデザインに、ユーザーの感性がついていけるかの決戦となる。日本にはドイツとは違い、ドイツ工作連盟やバウハウスなどのデザインの歴史的背景が存在しない。新ステップワゴンの苦戦の要因は、そのデザイン以外にも、サイズアップとその価格設定にある。100万円高い。初代ステップワゴンの成功は、残りものの素材を限られた設備で作った料理を安価で提供したことだった。そういう意味ではユーザーが新型フリードをオルタナティブなステップワゴンと見立てることができれば、大ヒットする可能性はあるが、あくまでフリードの新型であれば、やはり250万は高すぎる。シエンタ200万の方が商品としてのバランスがいいのではないか。nbox、フィット150万、フリード200万、ステップワゴン250万からとする、プロ仕様を含めた価格ラインに見直した方がいいのではないか。