「南海トラフ大地震、直ちに可能性が高まったとは言えない」 平田直東大名誉教授

そもそも、地震学者や専門家にとって、なぜ、地震が活発化しているかはよくわかっていない。まるで新型コロナウイルスでの感染症学や免疫学の専門家と呼ばれた学者たちのコメントのデジャブを見ているようだ。
新型コロナウイルスや南海トラフ地震に共通するのは、「不明」という概念についてである。学者や専門家にとって、「不明」という言葉は口が避けても使いたくない。しかし、新型コロナウイルスにおいては、この「不明」を避けることによって、この国は膨大な無駄な予算や時間を費やすことになった。経口咀嚼による自然土壌由来の摂取により、自然免疫を訓練することが、最大にして唯一効果的であり、その「帰結」は、多くの反知性の側の人間は当初より声を上げていたに関わらず、専門家による要素還元主義のエビデンスベースドにより打ち消されてきた。地震予測についても、その「帰結」は極めてシンプル。「南海トラフ」というエビデンスベースドは捨て去ることだ。地震は「全界プレート」で起こるというのがデフォルトであり、新型コロナウイルス騒動からの学びとして、科学者や専門家に対する「信心」や「信仰」を捨てきる「勇敢」を身につけることである。