2025 HECP国際博覧会
2025HECP international exposition

 

 

 

 

 

2025年は2055年の予兆であった。

そして、2055年は重要な点において2025年の続編であった

 

 

 

 

Genmaidtoxin

プロローグ

 

わたしたちの未来遠点ー

ゲンマイドトキシンは、一つの理念/アティチュード

 

 

 

 

 

免疫とは何か、という分析ではなく、

これが免疫だ!という、幾何が求められている。

 

 

 

 

2025年ーわたしたちは、オルタナティブな医食同源を立ち上げる構想を明らかにする。医食の位相を再考し、クリエイティヴな努力を続ける人々にイノヴェイションへのロードマップを提示したい。

科学は一定の概念群を所与としたうえで、概念同士をつなぐ関数を創造する営みであるのに対して、わたしたちは、決してそうした理路は取らない。アートはその根拠を説明するのは難しい。サイエンスでは解決できない課題が多くある。単純な世界であればサイエンスによる論理的思考で正解を出すことが可能だが、今日のように複雑で曖昧な、非ユークリッド幾何学の世界では、考えるべき要素が多すぎる。徹底的なイノヴェイションと、常に変化し続けることがわたしたちの表現の基盤だ。

 

 

 

 

要素還元主義における分子ガストロノミーによる“先端科学”のニューウェイヴは終わった。新型コロナにおいて、先端科学は、もはや生命のレヴェルまで、イノヴェイトし続けることができないということが証明され、それは生命科学は、もはや極限に達してしまったと言うことを表している。

今、臨床現場では、さまざまな原理と手法をガストロノミーに取り入れ、オルタナティブな医食を生み出したタジェールでの作業のほうが、先端科学で起きていることよりも重要である。現代という時間性において、クリエイティヴなプロセスを維持するために、思いきった決断をする位相に突入している。ゲンマイドトキシンのガストロノミーは、リジェネラティブな素材を生かし、決して過度な技巧に走らず、身の回りの資源を徹底的に活用して、限界ギリギリまでクリエイティブしていく反知性の極めてプリミティブなアプローチだ。調理表現法を決定するのが材料/プロダクツではなく、科学や生物学、物理学、心理学、そして何より重要なメカニクスやテクニックであってもいいのではないか。創造力をどこに使うか? 食で何ができるか? どんなテクニックが使えるか? 創造のプロセスは、必ずしも材料/プロダクトありきで始まるわけじゃない。ゲンマイドトキシンのクアドリラテラルな4隅思考は、テクニックや、スタイル、コスト、コンセプトから始めてもいいという考え方である。

 

 

 

 

新型コロナウイルスの命題は、持続感染と持続免疫にある。感染と免疫の幾何/ジオメトリックは、ある図形が別の図形と、そのつながり具合をまったく保って移し合わせることができる状態のことであり、それをトポロジー的に同相、あるい位相的に同型と同じと呼んでいる。トポロジーとは、一言で言えば「ものごとのつながり具合を表す概念」または「柔らかい幾何学」を指す。

 

 

 

 

わたしたちの位相幾何/トポロジーの形象は、現場主義で設計図などは存在しない。トポロジーの考え方は、詳しい情報を知っていながら、それを超えた「粗視化」による見方を敢えてする。

つまり、初発的にアバウトな幾何により大きな四角で囲み、その描写と思考を繰り返しながら、その連続的な凝縮で解像度を高めていく。つまりは、位相幾何学的プロセスである。

 

 

わたしたちがトポロジーと呼んでいるのは、いうまでもなく、「幾何」に依拠し、「幾何」を変容させ、「幾何」を再生産する「連続」のことだ。論文や図面をだけ出して、実際のモノを作らないのは、決してトポロジカルではなく、それは卑怯者である。トポロジーとは写像の連続する形象のことであり、免疫とは何かという分析ではなくこれが免疫だ!と打ち出すクリエイティブなセンスが重要になってくる。

 

ゲンマイドトキシンのクアドリラテラル・アプローチでは、少数のイノベーターが、突然現れて社会を一気に変えるのではなく、四隅の観点から無数の無名の人びとの情報や行動の射影を、繰り返し辛抱強く問題を解きほぐしながら、次につなげることによって、未来遠点のコンセクエンスを求めていく。新型コロナウイルスは、社会課題の多様さと複雑さに対して、個々の取り組みの影響力は小さく、無意味なものに見えるかもしれない。この「やっかいな問題」は、やっかいには違いないが、解けない問題ではない。幾何表現にとって重要なのは、図形解析やマトリクス分析ではなく、感情的、精神的などの内面的なものを外面感性的概念として客観化することであり、今、戦略やニーズ、ロジック、問題解決などからスタートする「マーケティングモード」は、いたるところで機能不全を起こしており、その一方、圧倒的な結果を出している人たちは、内発的な「直観」や「空想」からスタートし、それを駆動力にしながら、具体的な虚構を磨き上げている勢力である。

 

 

 

◎Encourage Wild Ideas and Big picture 

(突飛なアイデアと大局的アートを奨励)

◎Renovation on the around idea and resource  

(身の回りの資源やアイデアを再利用する)

◎Focused on Topic 

(テーマを集中する)