「あー、明日もがんばろう!」と思えるところに感じるつゆのです。
学生の頃などは、「物事に白黒なんてはっきりつかないよね。世の中理不尽。みんな悪いのよ。ふ。」的な作品が好き!と言い張っていたのですが、さすがに年齢を重ね心身時間に余力がなくなってきたのか、心も五感も非日常に飛ぶことのできる、スカッとして心温まる作品が好きです。「みんな大好きだよ!」と叫びたくなるような。
今日のCATS (日本語だと「ねこら」?)はそう思えるすばらしい舞台でした。
お席はS回転席。中央通路の席でしたので、迫力ばっちり、猫君猫嬢たちと握手の観劇でした。
S回転席は、開場時は、奥のほうに引っ込んでいるので、席にたどりつくまでには、舞台を踏まねばなりません。
「あら?よろしいのですか?」と不安な視線を誘導係の方に送ると、「どうぞお通りください。」
まあ、なんと得した気分。神聖な舞台。傷なんかつけちゃいけないわ、と慎重に舞台上を歩きます。
お席は、オープニング時にぐるっと動きます。
よって、椅子にはコートなどかけないように事前に注意があります。
舞台中も、席が猫たちのステップとともにずしんとゆれたりして一体感ばっちりです。(もともと、一体感のある舞台ですが。)
劇団四季は、「夢から醒めた夢」を小学校六年生の頃、日生劇場で見たのが初めてのこと。
そのときは初めて目にするミュージカルにずっしーんと衝撃を受け、「わたしもミュージカルスターになる!」と
密かに心に誓ったほどでした。
以来、何度か四季は拝見しているのですが、
好きな作品は「ユタと不思議な仲間たち」「ライオンキング」などでした。
が、しかし、決定的に恋に落ちるごとく大好きになってしまったのが「キャッツ」なのです。
好きなポイントは、
■舞台と客席の一体感
→劇場の作りそのものに一体感がある。
(猫目線で作られた会場、今回は1階のみの作り、円形舞台を囲む客席、通路を猫諸君が闊歩する。)
よって、劇場に足を踏み入れた瞬間から、作品の一部に取り組まれている感覚になる。
■猫みんなが主役なこと
→大きいのも、小さいのも、器用なのも、のんびりなのも、美しいのも、汚いのもいろんなキャラクターがいて
みんなが主役なところ。
■満月の夜という設定
→小さい頃から本能的に月好きで無条件に神秘を感じます。
まず会場の一体感に圧倒されて、オープニングから号泣してしまいます。
「すばらしい、すごいよ四季!」
リピーターの方が多いのだと思うのですが、手拍子の場面など心得ていらして、
観客も盛り上げに協力します。歌舞伎の大向こうさんみたいですね。
好きな場面は、鉄道ネコを中心にみんなでしっぽをつかみあって、行進するところ。
The musical!なひとこま。
嗚咽するシーンは、グリザベラが歌う「わたしにさわって~」のところ。
(「誰だって、心に触れてほしいものよね!わかるわ、グリ」と涙ぽろぽろ。)
そして、グリザベラにシラバブが寄り添い、そっと手をさしのべるくだり。
「そうよ!そうよ!みんな仲間だわ!」と安堵の涙。
年齢を重ねることで、グリザベラや、周りの猫たちの心境がわかってくる気がします。
その時々で、共感できる猫が変わってくるのかもしれません。
今日の私は、シラバブでありたい、と思ったわけです。
それにしても、劇団四季の完成度ってすごいなあ。
劇場そのもの、舞台、照明(すばらしかった!)、演奏、役者さん
全てが研ぎ澄まされていて、その結集力に「ぜったい、わたしもがんばる」(なにを?)と
心に誓うわけです。
ねこたちは、歌舞伎の隈取のように顔にお化粧をしているのですが、
ロンドンのオリジナルチームは、歌舞伎を意識したりされたのかなあ、とふと疑問に思いました。
演劇は心のエステだわ♪
元気になりたいときは、ここにきて心をほぐそうっ♪と改めて感じたひとときでした。
帰り道、近所の公園には、猫が二匹。
「やっぱりたま集会とかしているのかな?」

