最近は大学院での歌舞伎の研究にあくせくしているつゆのです。
月曜日の授業で、話題になったのが、今月の渋谷コクーン歌舞伎。
見ないと何も言えないし、考えられないし、っていうか、見たいしで
思い立って、昨晩チケットを手配して、いざ渋谷へ。
座席: 平場席3列目 中央上手寄り 通路席
席は座布団1枚。荷物は小さめがよろし。足を楽にしやすいフレアスカートや座りやすいパンツがよいかと。
役者さんの息を感じるほどの臨場感あり。
全体をぼんやり見るのもよい作品だと思うので、椅子席もよいかも。
初コクーン。
平場席ということもあってか、舞台と客席の一体感を感じました。
到着してすぐに、普段は御簾の中にいらっしゃる下座音楽の皆さんが
舞台横に普通に腰掛けていらして、なんか嬉しい。
見えないと黒子さんのように存在を感じないようにしなきゃ的な無機質な存在ととらえていたのですが、
演奏者の方とぱちりと目が合ったりすると、いつもの歌舞伎より立体感がアップな感じです。
そして、今回はチェロが活躍しています。
舞台の高さは低いし(20センチくらい?)、役者さんは、通路歩き回るしで、刺激がありあり。
通路に横たわれたときなどは、私の足元にお顔があったりして本当にびっくりです。
役者さんの足の裏までまじかに見えるので、「役者さんは全身のお手入れに気が抜けないなあ」、としみじみ。
だって、かかとががさがさされているのを見たら、一気に日常に戻ってしまいませんか?
(私が見た足のうらは、赤子のようにやわらかそうでした。ちなみに、橋之助さん。)
そういえば、玉三郎さんも、耳たぶにほんのり紅をつけるほど気をつかっていらっしゃいますものね。
舞台はというと、「印象派の絵を見ているみたい」という感想を持ちました。
背景がぼんやり描かれていたり、御簾のような幕内で演技が進んだり、朧月夜のようなぼんやりぼんやりした感じ。
帰り道、パンフレットを読んでみると、なるほど、今回の作品は「夢のような、現実のような」とのこと。
とても衝撃的なこと、つらいことがあったとき、逆にとってもうれしいことがあったときの「え?これ現実?」みたいなふわふわした感覚。
そんな感覚が描きだされた時間でした。
このコクーン歌舞伎の時間を経験することで、
いわゆる歌舞伎って原色の世界だなあ、と改めて思ったりしました。
勘太郎さんは、勘三郎さんかと思うくらい、声色がとても似ていらしてびっくりしました。
菊之助さんも、かわゆらしく。
橋之助さんは、せつなくて。
そして、笹野さんの存在が、舞台を和ませていらっしゃいました。
うーん。それにしても南北の世界は、観客も気力体力を使う気がしますの。
さささ、明日もがんばろ♪
それが、演劇のよいところ♪

