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かぶき日和

歌舞伎など伝統芸能についてまったりとつづりたいと思います。
ゆったりおつきあいくださいませ。

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日生劇場 坂東玉三郎特別舞踊公演に行ってまいりました。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2011/10/post_85.html

日生劇場は、とても久しぶり。
小学生以来のような・・・。
座席は、2列目中央。
見上げるような感じになってしまいましたが、踊りの足裁きもよく見られてよかったです。

今回の玉三郎さんの公演では、傾城に始り、娘、中国の妃と、様々な女性の姿を見ることができました。
うーん、妖艶でしたこと。

上演時間は1曲20分くらいで、その間に休憩が20-30分入るので、ゆったり過ごせます。

「傾城」は華やかに花魁道中から始まります。
玉三郎さんの八文字を久しぶりに拝見できました。
今回、玉三郎さんが新たに構成されたとのこと。
四季が織り込まれ、恋心が艶やかに表現されていて、私の心は江戸吉原に飛んでいました。
そして、幕切れの雪景色の儚く美しいこと・・・。
傾城の心の中をのぞいているような、そんな気持ちになる時間でした。

玉三郎さんの「藤娘」を拝見したのはいつ以来でしょう?
平成15年歌舞伎座で、銀屏風の背景で踊られた時以来かな?
娘らしい紅色の半襟がキュートでした。
藤音頭でのご挨拶時も、これまた妖艶でしたこと。
「ああ、はずかしい」の袖で顔を覆う所作もなんとも艶やかで、ときめいてしまったのでした。
すごいなあー。

「楊貴妃」は、8月の平安神宮で拝見したばかり。
ベールに覆われたような楊貴妃の幽玄さが伝わる舞台でした。
動くたびにキラキラ光る衣装にもときめく私なのでした。

1月には、テアトル銀座で、「妹背山」をなさるようです。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2012/01/post_98.html
これまた楽しみですね♪

あー。来月の八千代座も行きたいなあ。






























沖縄に行ってきました。

今回は、ひめゆりの塔、平和記念資料館を訪れてきました。

資料を通して見るだけでも言葉にならない哀しさ、悲惨な光景。

胸がつまり、ただただ「絶対にこんなことを繰り返してはいけない。」と誓い、

「つらい思いをされた方々に少しでも安らかな時間が訪れますように。」と祈るばかりでした。

そんなときに、隣の資料室から聞こえてきたのが、三線の音色でした。

三線の音色を聞くと、思わず涙がぽろぽろこぼれでてきました。

知らず知らず張り詰めていた私の心は、三線の優しい音色で、ふと和らいだのでしょう。

芸能は、人の心を和らげ、元気にする、心の栄養なんだ、と感じました。

芸能のこと、もっと知りたい、何か役に立てる人間へと成長しよう、そう誓った琉球の旅でした。








かぶき日和

早稲田大学大隈講堂で開催された、十二代目市川団十郎丈ご登壇の、
「七代目市川團十郎の芸と波瀾万丈の生涯」に行ってきました。
http://www.waseda.jp/enpaku/special/2011danjuro07.html
(この表紙絵、弁慶の足の部分に注目だそうです。 親指が上がっているのは荒事の型、もう一方の足はお能の足なのだそうです。)

七代目さんは、歌舞伎十八番を制定したり、勧進帳を初演したりと、華々しいキャリアとともに
その華々しさからか、晩年は豪奢な生活を理由に蟄居生活を送った方です。
人生そのものが、ドラマチックな方ですね。

当代団十郎さんからは、研究だけでは伺いしれぬ
市川家の家元だからこそ知る貴重なお話をユーモアたっぷりにおおらかに披露してくださいました。

印象的だったのは、七代目の八代目に対する深い思いを感じされるお話です。
七代目が数々の神社やお寺に奉納したものの多くは、八代目も連名で記録されています。
当代団十郎さんは「自分も子息がいるからわかる」という視点から語っていらっしゃいました。
どこまで子息の芸に口出しをするのか、それは役者によって全くちがうこと。
同じ親を持つ兄弟が「勧進帳」を演じる際には、大まかなことは同じでも
細かな表現方法は変わってくることなど、舞台作品は生きていることを感じさせるお話をされていました。
(当代の「具体的なことを知りたい方は、11月の博多座へどうぞ。」の宣伝に会場は温かい笑いにつつまれました。)
http://www.hakataza.co.jp/kouen/index_h231101.html


400年を超えて続いている歌舞伎ですが、私達が舞台で見ているものは、今の作品であり
何百年と血が通い生き続ける歌舞伎ってすごいな、と胸が熱くなったのでした。

それから、七代目さんは大変な健脚家で、九州まで足をのばしていらっしゃいます。
日本各地にある七代目さん縁の地に、当代団十郎さんも訪ねていらっしゃるのにはびっくりしました。

時代を超えて人の心を揺るがす歌舞伎ってば!な、ひとときでした。