私の独断と偏見でこの記事を書きます。
表題の件ですけどね。
悲しいことに、日本人は短足。
それは一つの事実としてありますよね。
ニューヨークに来てみて、
私は新たにそのことを実感しました。
ブロンクスというところに宿泊しております。
そこは黒人ばかりが住む地域。
地下鉄の中もそう、街行く人もそう。
とにかく目にする人みな黒人です。
そんな彼らの足の長さがですね、
尋常じゃないのですよ。
ヒールのある靴を履く人なんて誰一人いないんですよ。
サンダルにスニーカーが履き物の主のようです。
なのに地下鉄で座る姿は、妙にひざが高いんですよね。
なぜか多くの人が、
黒いスパッツを履いているのですけど、
そのお尻の位置たるや、
まるで木になるヤシの実ですよ。
でっかいお尻の下には、
妙にひょろ長い足がグーンと伸びている。
老若男女、誰もがそうなのですから、
これはもう「完敗」としか言いようがない。
デリの店主はモーガンフリーマンに見えるし、
ちょっと素敵な女性はみーんなビヨンセに見えてきます。
街行く人の誰もが映画の中の人のようで、
目の錯覚かと思うほど、街中俳優だらけだと思ってしまいます。
ああ、日本人ってちっぽけだな。
私のおなかの肉なんて彼らにとっては産毛みたいなものだろうな。
実際、とにかくみーんなおなかの肉がぷるぷるしていて、
なんかかわいいんですよね。
太っていようがやせていようが、
多くの女性がへそ出しルックで街を闊歩している。
中には「それ裸だよね!?」と言いたくなるような、
かろうじて布切れ一枚まといました、という女性もいます。
そして、だーれも、
他人のことなんか意識していないのです。
なんかもう、
やんなっちゃいますよね。
地下鉄内で突然誰かが歌いだしたり、
(えらく素敵なハーモニーだったりします)
テープでくっつけたダンボール箱を抱えた男の子が来たり、
(お菓子を1ドル程度で売るのです)
突然手のひらを差し出してくる物乞いがいたり。
(英語で何かをわめきながら近づいてきます)
なんだかよくわからないのですが、
地下鉄内で、乗客がよく席を移動するんですよ。
それとこれも多いのですが、
延々、電話で話し続ける人。
大声で歌うように話す人達がいたり、
そもそもやけに社内放送の音が大きくて。
あちこちでいろんなことが起こりすぎて、
いちいち気にしていられなくなるんですよね。
日本人としては、
「車内で電話なんてそんな」とか、
「大声で話すなんてそんな」とか、
思うじゃないですか。
それは日本人相手のことだからであって、
相手に1ミリも悪気がなく、
圧倒的なパワーで話し続けられると、
「あ、そうですか」という感じで、
こちらも気にしなくなるものです。
その感じに慣れてくると、
これほど楽なことはないと感じます。
ただ一つ、
日本人にとっては大きな問題が立ちはだかるのです。
ニューヨークに来てずっと、
友達といっしょに行動していたのですが、
昨日、一人で地下鉄に乗って帰ることにしたのです。
一人で地下鉄……。
怖い目にあったりするのかな?
そう友達に尋ねると、
彼女はこう言うのです。
「自分が何を選択するか、だけなので」
一瞬、意味がわかりませんでした。
地下鉄内で、私が一体何を選択するというのだ?
でもやっとわかってきました。
なるほどね。そういうことかと。
外国に行き慣れている人ならおわかりなのでしょうね。
こればっかりは、
現地で体験しないとわからないことかもしれない。
そんな風に思っています。
先程、駅近くのお店に入りました。
ピザとチキンを買う予定で入ったのですが、
メニューの種類が尋常じゃないほど多いのです。
チキンひとつとっても、
胸肉ともも肉、手羽先とあとなんだ?
やけに細長くなったチキンもあるし、
「チキン一つ」なんてオーダーは無理なのです。
ここで私は「選択」を迫られたのです。
私は何を食べたいのか?
この過剰なメニューの中からいくつかを、
自分で選んで決めねばならない。
日本のケンタッキーフライドチキンで、
チキン2つ、なんてオーダーをするじゃないですか。
「ああ、その部位が来ちゃったよ」
なんてがっかりすることありませんか?
あんなこと、
アメリカでは絶対にないんですよ。
だって、どの部位がいいかを自分で決めて、
それからオーダーするのですから。
「選ぶメニューが少ない」
「勝手に決められている」
これらは不満を感じるものの、
実はすごく楽なことだったんですよね。
アメリカに来て、
それを感じています。
なんかもうとにかく、
色の種類も食べ物の種類も人種の種類も何もかも、
過剰なんです。多いんです。
だからいちいち気にしていられないし、
「あたしはこれがいいんだYO!!」としないと、
相手に通じないんですよね。
ニューヨークに来て4日目。
私が発した英語は、
「Card」「thank you」くらいしかありませんが、
なんとなくいろんなことを肌で感じ始めています。
おもしろいですね、外国って!
来月のハワイ行きも楽しみです。