東京の緑も捨てたもんじゃない。


上越新幹線『とき』の車窓から、
家々の間に茂る緑を見る。


早朝6時。
2018年4月10日、東京。


空は晴れて澄み渡る。
美しい水色に、私の心も晴れていく。


川が見える。
カヌーに乗る人が見える。
白っぽい木が見える。
青々とした木々が見える。
トラックが見える。
自動車が見える。
車通りはまだ少ない。


朝の光に照らされて、
何もかもが輝いているよう。


西に向かう新幹線から見える景色とはずいぶん違うものだ。
これから私は北へ向かう。


東京駅6時8分発の上越新幹線『とき』に乗り、
8時13分には新潟駅に到着する予定だ。


その後、特急『いなほ』に乗り換え、
10時34分に到着するのは酒田駅。


新幹線の名前で、
向かう先のイメージがぼんやりと浮かぶ。


青い空にはうすく雲がかかっている。


高い建物が少なくなり、
ますます空は高くなる。


普段目にしない車窓の景色は、
私の胸をも高ぶらせる。


私の周りには、
多くのスーツ姿の男性がいる。


出張かな。


ド派手なワンピースを着る自分は、
彼らからどう見られているのだろう。


私も仕事だよ。
出張なんだよ。


心の中でつぶやいて、
なぜだか楽しい気持ちになる。