閑話休題:10(「マツダ3」と「新型カローラ」試乗) | モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

1970年生まれのおっさんライダーが初の二輪外車で感じたことを綴る。

モトグッチの話題を最近あまりあげてないところで、大変恐縮なのですが本日はクルマの話題。

元マツダディーラー社員としてはマツダ3(MAZDA3)は一度乗っておきたいクルマ。そして、最近新型カローラが発表されてカローラ初の3ナンバーだとか日本専用のボディだとか言われて、なかなか話題になってた。

そんな中、Facebookで自動車評論家の岡崎五朗さんが「新型カローラはまだ終わってない・・・まずはあっぱれ」とのコメントを寄せていたので、俄然興味が湧いて早速試乗に出かけてみた。

 

ま、マイカーのNAロードスターがこの夏の猛暑の最中にエアコンが効かなくなって大変だったこともあり、いつ壊れてしまうかわかないので、試乗車があるうちに当たりを付けておこうっていうのもある。

 

まずはマツダのほうから。

近所のディーラーには昔勤めていた時に一緒だった社員の方がいる。それだけで安心。そしたらサービスマネージャーとしてもう一人知り合いがいた。しばらく談笑・・・したところでマツダ3を乗りに来たって伝えたら

「なんだ、試乗に来たの!?早く言ってよ〜」

って、ただおしゃべりに来たわけじゃないよぉ(笑)。セダン(ディーゼル)とファストバック(ガソリン)があるけどどっちにする?って聞かれたので、セダンを選ぶ。本当はセダンのガソリンが良かったのだけど、ないものねだりしてもしようがない。

あまり写真上手く撮れてないんだけど、実物はもっとカッコイイ。全幅1800mm以内の僕がギリギリOKな大きさのセダン。

クルマをぐるっと見回した時の大きさが良かった。佇まいも。良いクルマだなって思える。

ちなみに試乗車はディーゼルのAWD車。革シートだったから一番良いグレードかな?

全長      4660mm

全幅      1795mm

全高      1445mm

ホイールベース 2725mm

車重      1460kg(たぶん)

タイヤ     215/45R18

価格      320万円くらい(ファストバックのMT車は231万円くらい)

 

旧アクセラ。元を正せばファミリア系列のクルマとは思えないような堂々たる躯体ですな。

知り合いの社員曰く「高級志向で値段も高い、値引きもしない」って。個人的には生き残るためにこういうブランド選択も嫌いじゃない。今は耐え時と思うけどね。カタログ一つ取っても旧ユーノス店の「ユーノスコスモ」のカタログみたいだもん。

これって、輸入車購入する方向けの装丁だよね。大衆車ではないね。

乗り込む。ポジション合わせに苦労する。適切な位置に合わせると傾斜してくるAピラーというかサンバイザーに頭がつっかえそうになる。これは自分がシートを一番上に近い位置に合わせるからかもしれないけど、ちょっと圧迫感。少し下げたよ。

内装はこれがマツダ車か!?ってくらいゴージャス。プラのむき出しなんて一つもない感じでみんなソフトタッチの内装。すげーな。自分のNAロードスターが旧石器時代だとマツダ3は21世紀だ。

エンジンスタートボタンとサイドブレーキくらいしかわからない・・・たくさんボタンあるけど良くわからんな。とりあえずセンターコンソールにあるオーディオボリュームを0にして発進。スルスル動くが中からだとディーゼルの気になる音は気にならない。

店から国道に出るところでちょっと前が見にくい。車両感覚がつかみにくいってほどでもないけど、良くもない。

国道でアクセルオン。「ズズズズズズ・・・ドバー!!」って感じ(笑)。低速からの滑り出しでCX-5のディーゼルみたいな感動的な加速はしない。この辺は色んな記事で言われてるところかな。2.2Lディーゼルがあれば・・・というのはこの辺のことを言ってるんだろうな。

遅くはないけど、低速のもっさり感は気になる。速度が乗ると「うわっ、速い」って感じになる。

交差点を曲がると素直に曲がるが、まぁそれなり。普通かな。でもこの車体は重さを感じてしまう。

でも乗ってて「面白ぇ」って言う感じの乗り味。ただ、18インチのタイヤはゴツゴツ感は気になる。これも皆が言ってる通りかな。全幅の1795mmはさすがに1800mm以内に収まってるだけあってそんなに気にならない。

 

良いクルマだったけど、実は旧アクセラのハイブリットセダンがとても気に入っていた自分としてはそれほどの感動はせず。

ただ、所有満足度は高いと思う。カッコイイからね。

 

ファストバックも見た。MT車があるのはこっちだけだからMT重視だとこちらを選ぶしかない。

セダンがAWDで「重い」って感じちゃったから、本当はこっち乗った方が良かったのかもしれないね。でもセダンが気になったんだよ。カローラもセダン乗ろうと思ったから。あ、トランクは思ってたより広かった。

CX-30も来てた。ファミリーカーとして買うからこっちになっちゃうかもしれないなぁ。マツダ3で気になったAピラー回りとか居住性とかもこっちは問題ないし。

でもね、セダンのスタイリッシュな感じも捨てがたいよね。アルファ156をマイカーにしてた時を思い出したもん。

うわー、適当に写真撮ったら切れてやがる(笑)。となりはCX-3。併売。CX-30の大きさは程よくてグッドです。

 

さて、今度はカローラ店へ・・・ロードスターに乗ると「キュキュキュワ~ン」ってこのクルマ軽い!面白い!!(笑)。

やっぱロードスターの代替えをするんならマツダ3じゃないな。新型ロードスター、旧型コペン、S660、FIAT500Cのどれかかな?

カローラ店ではハイブリットのセダンが待っていた。というか実はマツダの前にカローラ行ったんだけど出払っていて午後にまた来てくださいと言われてたのです。

なんかこれも適当に撮った写真でごめんなさい。マツダ3ほどカッコよくないけど、これがカローラ?っていうくらい若々しい。良いよ。特にリアは良いね。

全長      4495mm

全幅      1745mm

全高      1435mm

ホイールベース 2640mm

車重      1370kg(たぶんハイブリッド2WD W-Xってグレードだと思う)

タイヤ     215/45R17

価格      275万円(2WDのMT車だと231万円くらい)

 

こうやって比較するとMT車で考えると競合になるんじゃないかな?佇まいに品はないんだけど、マツダ3よりもとっつきやすくてフレンドリーな感じ。乗り込んだ内装もファミリーカーというレベル。インパネにドーンと突き出ている液晶にセンスのなさを感じてしまうのはオレだけか?でも大きい。しかも走行中に見たらドライバーの方に向いてないからあまり見やすいとは言えないんだよね(笑)。

それはさておき、乗り込んだ時の感想。

マツダ3みたいに頭がつっかえるわけでもなく常識的にポジショニングが取れる。そしてクルマのボンネットは見えないけど、見切りが良い。なんだろう?運転しやすい。車両感覚がつかみやすいって言うのかな?

ちなみにフィールダーにもMTがあるけどリアのカーゴ内はそんなに広いって感じでもなかった。上げ底っていうか上下の高さがなくてあまり荷物が詰めなそう。

 

走り出す。初代プリウス以来今のちゃんとしたハイブリッド車って乗ったことがないからすべてが新鮮。走り出す。

なんか無音でスルスル走る。この感覚は自分としては新しいな。そしてどこでエンジンがかかってどこでモーターで走っているか良くわからないくらい滑らか。うーん、きちんと走るぞ、こいつ。

交差点を曲がる。マツダ3より重さを感じずに軽く曲がってくれる。これは良いクルマだ。カローラとトヨタ車とかハイブリッドとかそういうのすべて無視して運転するととても良いクルマということがわかる。すげーな。

 

マツダ3みたいに「これ、面白ぇ」っていう感想じゃなくて機械として正しいクルマで感心した。有りていに言うとビックリした。マツダ3は今後熟成したらもっと良くなるんじゃないか?

カローラの走っててコンパクトに感じるってことは良いクルマな証拠な気がする。しかもアクセル踏むとちゃんと加速して走るしね。

これは悩ましいことになってきました。

 

デザイン、雰囲気、内装で言うならマツダ3。

乗りやすさ、軽さ、機械としての面白さならカローラ・・・かな?ファミリーカーとしてどっちを買うってなった時に本当に悩むな。悩んだ挙げ句両方のクルマを1日レンタルして高速や山道を走って比較してトータルで相性の良い方にする。

 

今回はMT乗らなかったけど、マツダ3にしろカローラにしろMTだったらまた違う印象なのかな?

一度ね、皆様にも試乗をオススメします。新型カローラ。