がん治療と更年期障害

今回のテーマはがん治療と更年期障害をテーマに解説していきますが、私たち胃がんやスキルス胃がんで胃を全摘したりすると、ビタミン不足、カルシウム不足などによって骨が通常の方よりももろくなっていきやすく骨折などをしてしまえば、がんが再発しても治療を受けれなかったりする可能性もあります。今回は「骨」と言う部分にスポットをあてていき、更年期障害とがん治療がどう関連していくのかを紹介していこうと思います。

 

今回のテーマは

1,更年期障害とは何なのか

2,60歳以上のがん患者さんは特に気よつけなければならない年齢

3,更年期障害の対策法

4,更年期障害の病院の探し方と治療方法

 

更年期症状の原因は何?

 

女性ホルモンもいくつかありますが、その中でもエストロゲンと呼ばれるホルモンの影響だと言うふうに現在考えられています。

女性ホルモンのエストロゲンとは妊娠や出産など関係するホルモンになりますが、その他にも記憶力や集中力、コレステロールを調整したり、骨や血管を丈夫にしたり、気持ちを明るくして精神を安定させるなどの効果もあることがわかっています。そういった必要な女性ホルモンのエストロゲンですが、20代から30代をピークに迎えますが、閉経の前後の40代から50代にかけて急激に女性ホルモンのエストロゲンが減少していきます。

そうすることで今まであったものが体から無くなっていくことに体は拒否反応を起こし、更年期障害はさまざまな症状がでてくると言われています

 

エストロゲンは卵巣から分泌されますが、卵巣は女性特有の臓器だけに50年位で寿命を迎えると言われその寿命が閉経となりますが卵巣の終わりを迎えることで卵巣から分泌されるエストロゲンの量も減っていきますが、そうすると体は拒否反応を起こし脳がもっとエストロゲンを出しなさいと卵巣に命令を出すのですが、卵巣がその指示に従って無理やり女性ホルモンのエストロゲンだそうと頑張りますが、精一杯頑張っても少しだけエストロゲンを出したり、出せなかったりと繰り返しながら徐々にエストロゲンがなくなり60歳くらいで枯渇し60代以降はほとんどエストロゲンが分泌されなくなります。そうすることで更年期障害のつらい症状はおさまってきますが、スキルス胃がんや胃がんなどで胃を全摘してる方などは、胃を切除していることで骨がもろくなりやすくなっています。

 

副作用で骨がもろくなりやすい

抗がん剤治療ではホルモン剤やステロイドはよく使われますがその副作用として長期使用すると骨がもろくなってしまいます。そうすることで骨粗しょう症を引き起こすことがあり、更年期障害でも進行する骨粗しょう症でもあるだけに骨折・圧迫骨折などガン患者の方々は特に骨に気よつけなければなりません。骨折などするとベッドでの安静時間が長くなったり抗がん剤の影響で足がしびれて歩けなくなってしまったりすることもあり、そうすることで徐々に運動機能が衰えてしまい、ガン治療に耐えれる体力がない、体力的に困難とみなされた場合の治療の対象外と判断されるされるケースもありますので60代以降の女性の方は特に注意が必要になってきます。

 

 

60歳以上でがん治療をされている方は更年期障害で40代から50代にかけて急激に女性ホルモンのエストロゲンが減少し骨ももろくなり、その上、抗がん剤治療の副作用でも骨がもろくなってることは今、説明しましたが、骨折などで寝たきり状態になってしまうと、がん治療ができなくなってしまう場合もあります。

 

 

どのように対策していけばいいか

どんな病気でも同じですが、規則正しい生活を送るということが1番大切だと思います。

バランスもとれた食事、そして適度な運動、質の良い睡眠と言うものを特に意識する必要があります。

例えば食事では更年期でオススメ食品としてはエストロゲンに似た働きをするイソフラボンがよく知られています。豆腐や納豆や豆乳とかそういった大豆製品も多く含まれている食事も効果的になります

 

サプリメントでも更年期の症状に効くものがあります。サプリメントは本当にたくさんの種類があり注意しないといけませんが代表的なものがエストロゲンに似た働きをするエクオールと言う成分を有するサプリメントが代表的になります。ホットフラッシュ、首や肩の凝りの頻度が減るとも言われています。ただし、更年期障害での治療ではエクオールは食品である大豆由来ですので、ホルモン補充療法とを受けることができないところは注意が必要です

また、サプリメントを利用される際は、かかりつけの担当医などに相談してから利用することをおすすめします

 

 

その他治療法とは

 

様々症状が同時に現れるといったような場合でご自身で生活に不安を感じられる方など、ご自身が更年期障害かなと思ったらどこの病院を受診したらいいかと言うと、やはり女性の体トータルに見ることができる婦人科あるいは婦人科中にある更年期外来がある病院を受診すれば、適切な治療を受けることができます。ご自身で調べたい場合には、日本女性医学学会と言うホームページがあり、ご自宅の近くの専門医・専門資格者を見つけることができまので、そのホームページを参考にして探していただければいいかと思います。

治療方法にかんしては、カウンセリングから始まり、ホルモン補充療法もあり、飲み薬、貼り薬ジェル状の塗り薬の3つのタイプなども治療として使われており、基本的にはどのタイプも健康保険が適用されています。

また、ホルモン補充療法は希望すると誰でも受けることができますが、例えば脳卒中、心筋梗塞、こういったことにかかったことがある方は受けられなかったり、タバコを吸う方、型肥満の方などは、血栓症のリスクが少し高くなるのでホルモン補充療法は希望す方は専門医と相談の上行う必要があります。また、がん治療で薬など服用されてる方も専門医と相談しながら治療をすすめて下さい。

全てこのような薬良くなるかと不安になるところもありますが、更年期相は様々な要因と症状がでて複合的になっています。全部が改善するよりも 、かなり多くの症状を改善することができる事はデーターとしてあがっているのは確かなようです。特にのぼせ、ほてり、ホットフラッシュなどそういったものに対しての効果は非常に大きい効果がでてると言われています

効果が現れるまでの時間は症状によって様々ですが、例えば、発汗ホットフラッシュこういった自律神経失調症などに関しては大体2週間位で効果が出始めて約3ヶ月ほどで概ね改善すると言うふうに思われます。

 

 

 

 

 

スキルス胃がんの体験を動画で紹介