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医療用麻薬と余命宣告

 

私はスキルス胃がんで余命宣告をされ、胃を全摘する治療を行いましたが、ドラマ春になったらで私が体験したような内容も放送されているので、このドラマ、春になったらを題材にスキルス胃がんで余命宣告されてからどういった心の心境になるのかやこのドラマ春になったらの第三話ででてきた医療用麻薬について今回は解説していこうと思います。

春になったら第3話の題名は父娘で遊園地へ!婚約者はお笑い賞レースに参戦

 

 第三話のあらすじを簡単に紹介

伊豆で雅彦役の(木梨憲武)が、突然激しい痛みに襲われ倒れました。幸い持っていた痛み止め医療用麻薬オキシコドンの薬で事なきを得るが、雅彦の急変にうろたえることしかできない瞳役の(奈緒)さんはこの時父親の事の重大さを感じたと言う内容がありました

 

 

 ドラマででてきた「オキシコドン」

医療用麻薬オキシコドンと言う名前は始めて聞いた方も多いのではないでしょうか。

ドラマのイメージからすれば、すごく強い薬で痛みをとってくれるのではなんて思った方も多いと思います。

調べてみると、この、医療用麻薬オキシコドンの効能効果は痛みをおさえる強力な作用があり、とくに持続する鈍痛に効果が高く、一般的な鎮痛薬が効きにくい各種のがんの痛みに有効です。 初めから使うのではなく、他の鎮痛薬で十分な効果が得られないがんの症状の痛みに限り用いるそうです。

 

 

 私も術後は医療用麻薬で痛みをとりました

私も胃を全摘した時に種類は違いますが医療用麻薬を使って胃を全摘した痛みをおさえていました。胃の全摘後は薬を口から飲み込めないので、点滴による鎮痛でしたがびっくりするくらい痛みがなくなったことを 術後6年経った今でも楽になったことを覚えています

胃の全摘の手術を終え、ICUに行きましたが、ICUで目が覚めたのは 術後胃を切除した痛みから目を覚ましました

手術する前に、知り合いの看護師さんから痛みがあったらすぐに看護師に言うようにと指示を受けていたので、痛みを我慢せずに痛みがあった場合はすぐに看護師さんにお願いをし痛みをとってもらっていました。今まで怪我などで痛みを感じた事はあったのですが、身体の中の痛みと言うのは初めてで あまりの痛さに気絶しそうになってしまいます。この薬は6〜8時間が経過していれば同一の薬を使用することは可能ですが6〜8時間以内に出た痛みは我慢しなくてはなりません。薬が効き始めるとなんだかホッとしてしまい痛みを耐えている疲れと手術で疲れているのか自然と眠ってしまいます。数時間経つとまた痛みが出たりと痛みのたびに目が覚めて点滴を補充してもらい痛みが引くとまた眠りに入りその繰り返しでICUで1日を過ごしていました。 手術前にICUで1日過ごすと言うのを聞いていたので、早く1日が過ぎないかと。待ち遠しく。後半のほうは一体今は何時位 なのかなど気になってました。とにかく早くICUから出たいと言う気持ちがすごく強かったです。1日が経ち、一般病棟に移るときに今までならベッドから1人で起き上がれたのですが、術後は起き上がろうとすると胃を切除した部分が痛み1人では起き上がれませんでした。その時に初めて 胃を切除 したことを実感しました。その時にあまりの痛みに起き上がれないので、看護師さんが薬を強めますねと言って薬を 強めてもらうとびっくりする位に痛みがなくなり、パッと体が起き上がり1人で立てる位になったのにすごくを取る驚きました。看護師さんが一般病棟に移る際、この車椅子に乗ってくださいなんて言われましたが、薬を強めてもらったおかげで1人で立てたので、1人で歩いて行きますと言ったら、それは危ないからこの車椅子に乗ってください と指示され、仕方なく車椅子に乗り一般病棟のほうに移りました。その時に思ったのがこの医療用麻薬は恐ろしい位によく効く薬で、逆にこの薬の効果に怖さを感じてしまいました。ですから春になればのドラマでは、薬を飲んだ後 雅彦役の木梨憲武さんがビールを飲んでいる子方がありますが、これもこういった薬を飲むことで全く痛みが消え、通常通りの生活が送れると言うのは不思議では無いのではないかと思います。実際私も末期癌にはなったことにはないんで、このオキシコドンを飲んだ事はありませんが、医療用麻薬と言うのは、普段通常 ロキソニンなど飛んでいらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますか聞くスピードと効果は全く異なります

 

 

次に春になったらの第二話で出てきた、死ぬまでにやりたいことリストは 今までの人生でてやり残したことリスト だということが第3話の内容で分かりました。私も余命宣告をされましたが 今までの人生でやり残したこと、未来のできないやり残すことと私の場合は2パターンがありました。未来のやり残した事ができないことにすごく悔しい思いをしました。それは前にもお話しさせていただきましたが、 娘のバージンロードを一緒に歩いてやれないと言う未来の したい事ができないことに自分自身苛立ち、怒り、悲しさがこみ上げてきました

余命宣告をされるとあれもしないといけないし、これもしないといけないしと色々としないといけない事もたくさんあり、 日中はバタバタしているうちに余命宣告されたことを忘れてしまいますが、夜寝るときに今までに感じたことのない恐怖を感じます。 このまま目が覚めないのではないか、死んだらどうなるのかなどを考えると、恐怖で眠れない日もありました。 日中でもふとした瞬間に余命宣告をされたことを頭をよぎり 周りで笑っている人の姿を見ると、すごく羨ましく感じました

 

このドラマ、 春になったらでも雅彦役の木梨憲武さんが言っていましたが残りの人生「がんと戦うだけの人生にしたくはない」なんて言ってましたが、自分にとって本当に 大切なものを病気で知るのではなく、健康なうちに早く知ることで残りの人生の生き方も変わってくるのではないかと思います。

 

 

 

私が体験したスキルス胃がんを動画で紹介