変わることの方がリスクはすくない。 | 個性を活かし合う“最高のチーム”をつくるには?

個性を活かし合う“最高のチーム”をつくるには?

人間はマシンじゃない。標準化された工業製品じゃない。
だから大変。だから面白い。そんな仲間と働きたい。
そんな仲間をつくって欲しい。

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未来は今日とは違うものであって、

 かつ予測できないものであるがゆえに、

逆に予測できないことを起こすことは可能である。

 

もちろん何かを起こすにはリスクが伴う。

しかしそれは合理的な行動である。

何も変わらないという居心地の良い仮定に安住したり、

ほぼ間違いなく起こることについての予測に従ったりするよりもリスクは小さい。

    (創造する経営者 p.229)

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☆変化にはリスクがともなう

知識労働者の生産性向上の条件の三つ目は

「継続してイノベーションを行う」でした。

 

しかし、変化を加えることにはリスクがともないます。

 

これまでの肉体労働をする人には、

ベストな方法、つまりこういう場合にはこうする、

という正解がありました。

 

それは、多くの場合が「モノ」を相手に仕事をしてきたからです。

モノを相手に仕事をする場合は通常、

受け継がれてきた手法があり、

先代や先々代、先輩や大先輩という先人たちが

築いてきたノウハウが凝縮されたベストな方法であり、

その方法を使うとだれでも同様のものができたから、

次代へと受け継がれてきたのです。

 

しかし、すべてのものは古くなる、

とドラッカー教授は語ります。

多くの組織で、現状で稼ぎ頭になっている商品は、

先人たちが作り上げ、仕入から販売や提供まで軌道に乗せてきた商品です。

 

今、稼いでいる商品になっているということは、

投資を控えて、

先人たちが作ったオペレーションをただ機械的に動かす作業をしている

という状態になっているかも知れません。

 

肉体労働者の仕事は、

決まったベストのパターンをただ繰り返す方が、能率が良いのです。

 

肉体労働者の世界では、新しいことをすると能率が落ちます。

大手の飲食チェーンでは、調理するときの『現場でのひと工夫』を堅く禁じています。

例えば、「俺だったらもう少し油を切った方が食べ易いのに。」

と思って油切りを各々で一工夫すると、

お店ごとに味が変わってしまうからです。

 

そして、一工夫を加えることにより、

一個当たりの生産時間を最小にするために設計されたプログラムは機能しなくなり、

能率が落ちるからです。

そういう意味で、肉体労働者に選択肢はありませんでした。

 

肉体労働者の生産性をあげるためのプログラムを機能させるのであれば、

「今日は何から始めようか」と考え込ませたり、

「もっと良い方法はないか」と試行錯誤させたりして

仕事を中断させるよりも、

決められた通りのことを一心不乱にやり続けた方がよいのです。

 

☆イノベーションを行うということは、新たな選択肢を選択するということ

 しかし、その先人たちが創った商品にぶら下がって安住していると、

いずれ必ず古くなり、価値がなくなります。

どんなにすばらしいものであっても

「馬車のムチだけを作っている企業」

は世の中から不要になっていきます。

 

変化させることにはリスクがありますが、

変わらないでいることの方がかえって危険な時代です。

そんな時代に、社会から不要な存在にならないために、

明日のビジネスを創るイノベーションを行うとき。

人は人としての本領が発揮されます。

 

イノベーションを行うということは、

昨日とは違う未来をつくるための選択をするということです。

勇気を出して新たな選択肢を選びましょう。

 

この選択するときに個性が顕われます。

 

ちなみに、この「イノベーション」という言葉について、

「技術革新」と訳されることがあり、

誤解を招いています。

 

新技術のない世界でもイノベーションは起こります。

ヤマト運輸が始めた宅配便事業はその代表例です。

 

ですから、イノベーションは、

最先端の知識を持っている人だけの専売特許ではありません。

お客様の本当の望みが何か、自分には何ができるのか、を考える人には、

例外なくイノベーションの機会があります。

 

「知識労働者といえども、必ずしも高学歴は必要ない。」

とドラッカー教授は語ります(エッセンシャル版マネジメントp.54)

 

あなたにもできる小さなイノベーションを行うとき、

あなたの強みが生かされ、あなたの知恵が形になるときです。

 

どんなことへの工夫なら、つぎつぎと閃きますか?

 

◆◆あなたのイノベーションを考える質問

Q:あなたの組織の先人たちが作ったものをただ動かしているような仕事はありますか?

Q:あなたの組織の次の世代の人たちのために、あなたの世代は何を作り残しますか?

Q:先例どおりに処理すると大きな問題が発生しそうだと感じたとき、あなたは何をしますか?

Q:上司の言うとおりにするよりも、もっとよい方法を知っているとき、あなたは何をしますか?

Q:上からの指示が、会社にとってよくても社会にとって大きな問題となりそうなとき、

  あなたは何をしますか?

Q:あなたが、現状に問題意識を向けるのは、どんな場面ですか?