県立3病院、病床削減や地域連携強化 30年度黒字化へ経営改定案 2024年3月7日 宮崎日日新聞 | 宮崎県で働いている医師・地域医療評論家のブログ

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 働き始めて21年目の勤務医です。
 日々の仕事を真摯に努める以外にも,世の中に情報発信をするべきではないかと思うようになりました。
 その他、最近は公立病院の経営の問題を初めとするマネジメントの勉強の記録も兼ねてブログを書いています。  
 

 

 

 

3月7日朝刊を参照しました。

 

・「地域の医療機関との連携を強化するなどして収益を確保」とあります。

 現在よりもより多く患者紹介をしてもらう、ということでしょうか?

 

・県立日南病院の病床稼働率が低いので、病床数を減らして、コストを削減する、とあります。

 281床 2022年度の病床稼働率は 61.9% で、他の2病院と比較して低いことから50床程度の削減を検討する、とあります。 

 

 

 上記県立日南病院のサイトを参照すると、新聞記事にある281床とは、「許可病床数」です。

 「許可病床数 一般277床、感染症4床、合計281床」 

 

 現在の稼働病床数は、どのくらいなのだろう?

 

 令和4年度の同院年報を参照すると、許可病床利用率と稼働病床利用率が同じですので、現在の稼働病床数は許可病床数と同じ「一般277床、感染症4床、合計281床」となっていると考えられます。
 
 
 県立日南病院の許可病床数については、同院の年報を参照すると、
 平成31年(2019年)3月 6階西病棟廃止(一般277床、感染症4床)
 平成24年4月 許可病床数変更 (一般330床、感染症4床)
 平成18年10月 6階西病棟休床(一般277床、感染症4床)
  近年の推移としては上記のようになっています。
 
 とりあえず、ドラフト版でアップします。