雛祭りの室礼のお稽古。
以前から、「小笠原雛」と呼ばれる古くから伝わる紙の折り雛をしつらえたいと思っておりました。
〜雛祭りの室礼〜
日本の文化は、大陸から伝わった文化と日本独自の文化が習合され、長いトキを経て、現在のようなカタチになりました。
五節供の雛まつり(上巳の節供)もしかり…
その昔、日本では、白い紙などで作った人形(ひとがた)や形代(かたしろ)と言われるもので、自分の身体をなぜ、それに自分の穢れ(ケガレ)を移し、水に流して厄祓いをする行事がありました。
穢れをまとった人形や形代は、川から海へ…
お雛様の原型はその人形(ひとがた)や形代(かたしろ)と呼ばれるもの。
〜小笠原雛〜
小笠原雛とは、小笠原家に代々伝わる折り雛ではないそうです。
伝承の折り雛ですが、弓馬礼法小笠原教場の先代が好んで折られたお雛さまだとか…
千代紙で折られた華やかな折り雛もございますが…
お雛様の本来の意味を考えると、白い穢れなき和紙で折るのが最上かと…
格調高く檀紙を使って…
〜紅白の小笠原雛〜
紅白のもみ和紙でも折ってみました。
白い男雛は第一礼装の束帯で、その背部に裾(きょ)と呼ばれる下襲(したがさね)のすそを長くひいた形で仕上げました。
また、紅い女雛も同じく第一礼装の十二単で、その背部に裳(も)と呼ばれるすそを長くひいた形に仕上げてみました。
余談ですが、私は男雛は古式にのっとって、やはり向かって右側に置きたいと思います。
〜直会〜
本日の直会(なおらい)は、草餅。
古代中国では3月3日を上巳(じょうし)とし、この日に、災厄や穢れを祓うために、青草を踏んで野山を散歩したり、酒を酌み交わして身を清めたそうです。
春、青草を踏んで散歩することを「踏青(とうせい)と言います。
青臭いよもぎの香りのお餅は、美味でございました〜♪
〜「桃の節供の折り雛」講習会より〜
先日から開催させて頂きました、「桃の節供の折り雛の講習会」では、小笠原雛の折り方とともに、雛祭りの由来などをご紹介させて頂きました。
みなさま、きっとご自宅に飾られていることと思います。
今年のお雛様は、水に流して、来年は新しいお雛様を折ることをオススメ致しますよ♪
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