今年の室礼の初稽古のテーマは「予祝」。
予祝とは…あらかじめ祝うこと、前祝い。
本日1月15日は小正月。
農産物などの豊穣を祈って、前祝いをする行事は小正月に行われることが多いようです。
お餅を紅白に染めて、柳の枝などにつけた餅花や、繭の形のお餅をつけた繭玉などと呼ばれるものは、秋の稲の豊作や養蚕の成功を願う予祝行事の一つとか…
〜餅花〜
〜予祝の室礼〜
花材は餅花と水仙。
餅花に、全ての豊穣の願いを込めて…
〜水仙〜
季節を表す花、水仙の「水」という漢字に「循環」の意味を重ねます。
今年もまた予祝の季節が巡ってまいりました…という感謝の気持ち。
「水の循環」、海の水は、蒸発して雲となり、やがて雨として地上に降り注ぎ、川となり再び海に戻り、また蒸発して…これを繰り返すこと。
〜盛り物〜
盛り物の材料は、せり、海老芋、大根、ユリ根。
地のものを集めて、今年も大地の実りを願う気持ちを込めて…。
この根付きのせり、デパ地下で見つけたのですが、あまりの見事な根に一目惚れ♪
室礼のお稽古仲間で、秋田と山形出身の方からお聞きしたのですが、せりはお鍋などにして根っこまで食べるそうです。
直会(なおらい)として、この盛り物は早速、お鍋の具となりました。
初めて食べるせりの根っこは、ほろ苦く、早春の味わいでございました。
〜本日の直会〜
本日の直会は、梅花亭さんの「福寿草」。
美しい意匠とお味に大満足でございました〜♪
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