霜月のお稽古では、「仕覆の結び」も教えて頂きました。
「仕覆(しふく)」ってご存じですか?
「仕覆」とは、抹茶を入れた陶器の壺(茶入れ)を包む布製の袋のことなんですよ。
その「仕覆」の口のひもを色々な形で結んだカタチが「仕覆の結び」です。
〜仕覆の結び〜
画像は私が所属する日本結び文化学会から転載させていただきました
左から「匂い梅結び」「かぶら結び」「花笹結び」
茶道は戦国武将の教養の一つであり、茶席は様々な交渉の場でも使われました。
茶道役は主君の毒殺を防ぐ為に、茶入れ袋(仕覆)のひも結びを自分だけが知っている秘密の「封じ結び」にしたそうです。
様々な謀りごとや諜報がまかり通っていた戦国時代、仕覆の結びを解いて茶入れに毒を入れて、暗殺を図ったとしても、その仕覆の結びをもとどおりに結ぶ事が出来なかったら、その目的は果たせませんでした。
つまり結びが「鍵」の役目をしていたからなんですね。
世の中が平和にあり、茶道が庶民のものになると、封じ結びの必要性はなくなり、仕覆の結びは装飾化され、様々な美しい結び方が出来上がりました。
美しい仕覆の花結びを小さな色紙の上に結びましたので、お楽しみくださいませ♪
〜桃結び〜
桃の実を表しています
〜鶴の結び〜
鶴に見えますか?
〜「茶の実」〜
お茶の葉を摘む、茶の木は、ツバキ科の常緑樹です。
その実は、椿の実と同じカタチなんですよ♪
椿の実を想像してみてくださいね。
〜「真の封じ結び」〜
「千代久封じ結び」とも呼ばれています。
結び方を知らないと解くことも難しいと言われている結びです。
美しい「仕覆の結び」、もっと生活の中に取り入れて、楽しめるカタチを考えてみたいと思います。
ランキングに参加しております。
よかったらクリックしてみてくださいね♪