京の都 神社の美しい寿ぎ(ことほぎ)のカタチ | 包み結び 櫻撫子のブログ

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京都のお正月風景が見たくて上洛してきました。

ちょうど61年ぶりの大雪に見舞われた京都でしたので、雪化粧された古都は、それはそれは美しい佇まいでした。

その中でも一番感動した美しい宝船のしめ飾りを皆さまにご紹介いたしますね。


~宝船のしめ飾り~



こちらは京都の上賀茂神社の本殿の前に飾られた(吊るされた)宝船のしめ飾りです。

このしめ飾りに会いたくて上洛いたしました。


~斜め右後ろから(失礼…)~



~左後ろからも(失礼…)~


このしめ飾りについて、上賀茂神社にお伺いしました。

名称は「宝船」だそうです。

毎年、氏子の方々が作られて、神社に奉納されるそうです。

しめ縄で宝船の形を作り、松を飾り、「あたり矢」という矢を5本挿しています。

毎年12月の事始めの日(お正月の準備を始める日)に奉納され、小正月のころまで飾られ、その後はどんど焼きでお炊き上げされるそうです。

この宝船の下を通ってお参りしただけでも、ご利益がありそうな気がしてしまいました~
皆さまにもお写真でお福分けを…


~卯杖(うづえ)~



こちらは、門松ではありませんよ。
同じく上賀茂神社の卯杖(うづえ)です。

平安時代の宮中では、この卯杖を正月の初めての卯の日に魔除けとして飾ったそうです。
やがて、各神社でもこの神事を行うようになったそうですが、現在では上賀茂神社だけにしか残っていないそうです。


~卯杖(うづえ)~



卯杖は、中が空洞になった空木(うつぎ)を2本合わせ、間に藪柑子(やぶこうじ)、石菖蒲(せきしょうぶ)、紙垂(しで)をはさみ、日陰の蔓(ひかげのかずら)で巻いたものです。

小型の小さいブーケの形の卯杖も売っていましたが、結構よいお値段でした…

そのまま1年、神棚や玄関に飾るそうですが、なま物ですから当然枯れてきますよね。
枯れることが邪気を祓い去った証拠となるそうです。

今回の上洛で、知りたいこと、調べたいこと、皆さまにお伝えしたいこと、たくさんたくさん、もらってまいりました。
少しづつ、ブログにてご紹介していきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

包み結び 櫻撫子 
須田 直美

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