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包み結びから知る和の伝統文化

桜も満開を迎え、そろそろ花吹雪が舞い出しました。
満開の桜の美しさを見た時に、「ああ、日本人に生まれてよかった~」と思うのは私だけでしょうか?

~「キノハナツツミ」と「コノハナツツミ」~





折形(おりがた)では、包むものによって、包む形や水引の結び方が決まっています。

桜や松、椿などの木(枝もの)を包む時は、この「木の花包み」という形の折形で包み、「かたわな結び」で結びます。

草花は「草花包み」という別の包み方で包み、「もろわな結び」で結びます。

また折形では桜以外の木を包んだ時は「キノハナツツミ」と呼び、桜の枝を包んだ時だけは「コノハナツツミ」と呼ぶというお話を聞いたことがあります。

古事記や日本書紀の中に木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)という神様が登場しますが、この神様は木の花(桜)が咲くように美しい女神さまであったとされています。

木の花(コノハナ)とはサクラを指す言葉だそうです。
きっとこのあたりから桜を包んだ時だけは「コノハナツツミ」と呼ばれるようになったのではないか…と勝手に思っていますが…

昔から桜は私達にとって、特別な花だったのですね。


~遠州流の「櫻包み」~





明治43年に遠州流という華道の一派が「華包み」という書籍を出しました。
これは華道の世界で考え出された、花を包む折形集です。
花によって、包む形が決められています。

その中の桜を包む「櫻包」では、このような形で包み、「以下特殊の花包 水引は金銀なり」と書かれています。

「華包み」では、木ものの花包みの水引は、紅白の「こま結び」ですが、「櫻包み」は金銀の「あわび結び」で結ぶ決まりのようです。

また、桜、牡丹、蓮華は他の花と混ぜて一つの花包みに入れてはならないと書かれています。


~今年の桜~

今年、私が見た印象的な桜をご紹介致します。


~目黒川沿いの桜~







下の白いのは鳥さんですよ。



~自己主張する四ッ谷の「おかめ桜」~




ソメイヨシノの控えめな美しさとは違って、「見て見て!私、綺麗でしょ!」と言わんばかりの華やかな「おかめ桜」です。

海外で見た桜はみんなこんな感じでしたね。


~外堀の夜桜~






~我が家の紅垂れ桜~



一昨日購入したばかりの八重紅枝垂れ桜です。
来年はソメイヨシノを購入する予定ですよ。