先ずは、ご報告が遅れた事、申し訳ない💦
 
一貴選手 3位表彰台です!  キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
 
 
 
 
 
セーフティーカー(以降 SC )が、レースに大きく影響しました。
 
 
#36一貴はもがきながらもQ3進出。
Dallara SF14も5年目ともなると、各チームそれなりに仕上がっているわけで、よほどの事でもない限り大はずしはない。状況に応じてすぐに修正できるノウハウがあるだけに、少しのミスも許されない。特に全車グリップの低いミディアムタイヤでアタックするQ1においては、1ミス0.1秒が取り返しのつかない事態となる。クルマ+ドライバーのタッグで、そこをクリアしてくるという事が、レースを戦う最低条件。#37ジェームスは3戦連続のQ1落ちとなった。
 
 
上位グリッドはソフトとミディアムが混在。
#36一貴号は、SC+渋滞に埋もれてしまったとき対策として、フレキシブルなミディアムスタート。そつない作戦。
 
一方、ほぼ最後尾のジェームス。後方グリッドの多くは、ミディアムスタートからフューエルウィンドの空く7周目以降、早々にソフト(最後まで持たないかもしれないが)へ切り替えるのが常套手段であることから、後方グリッドでは誰も使用しないソフトでスタート。グリップの高いソフトタイヤでスタートから2周の間に順位を上げ、ミディアムタイヤの前走者が次々とピットへ入るスペースを利用してタイムを稼ぐ作戦。前半までのSCに対しては、ほぼ全てがピットへ戻るだろうからステイして前列へ。その場合はリスタート後に、軽タン+ソフトのグリップでタイムを稼いで出来るだけ上位でフィニッシュというものだったのだが、スタート失敗で最後尾に落ち、もちろんミディアム勢のトラフィックにどっぷりとハマり、接触リタイヤ+想定通りのタイミングでSCを出動させてしまう。マンガかっ! ンモォー!! o(*≧д≦)o))
 

そのSCでレースの明暗が分かれる。
複数のドライバーのSNSを見ると、SC介入のタイミングが悪かったとの意見多数。
最近ではレースを台無しにしないよう、SC介入直後にトップの車を捕まえるようにタイミングを見計らう事が多い。しかし、それはサービス。今回のようにランダムに介入した場合にレースが混乱(クレーム含む)するのを嫌うための予防線だと私は推測する。
 
本来、黄旗対応では危険な場合、間髪入れずにSCを介入させるのがルール。その後トップを捕まえるための手順が明記されている。危険回避最優先という事。
 
 
今回の場合、SCステイしたチームの中には、すでにPITへ侵入できない位置にいて、入りたくても入れなかった上位のドライバーが多数いたと思われ、結果的にそこで明暗が分かれた。
 
私は、今回のSC介入のタイミングで問題なのは、SC介入の判断が遅かった事だと思う。
Lap15でジェームスと千代選手が馬の背でクラッシュ。1台はコースのアウト側すぐ脇、もう一台がアウト側クラッシュパッド付近という状況で、SC介入がLAP17。2周ほど危険状態が続いた。 距離が短いから仕方ないのかもしれないけれど…
 
 
GTでは、SC混乱を嫌ってルールを独自に運用しており、今のところ混乱はない。それでも、SC前にピットを済ませたとか、後になったとかの、ある種の 運 は存在する。FIAルールで運用しているSFでは、このような出来事が、過去にも、そしてこれからもあるという事を、お客様にも共有して欲しいともいます。
 

後方スタートの#3ニックは、ミディアムからLap5でチャレンジして2位表彰台。素晴らしい。後半の燃費走行?からみるとSC無しでガス欠の可能性大。Lap7で同作戦を敢行した#7が4位に入っているので、このタイミングがベスト。ともに今回のSC問題に絡んだ上位入賞。特に、トラフィック+SC確率大の岡山や菅生では、リカバリーレースの常套手段である。
 
ジェームスもこの作戦なら上位入賞できた?いやいや、ジェームスがいなければそもそもSCは無かったので、よほどスピードがあっても良くて6位くらいなものです。
 
 
優勝した#16山本選手は3位の#37一貴とともに、SCピットのタイミングをうまくつかんだレース巧者。
 
SCステイしたなかでは#18カムイのソフトがとても速く、SC後のギャップをどんどん広げていったのだがギャップ不十分でのピットイン、残念。
 
 
 
国内レースは、ル・マン24時間の都合で小休止。
チームのみんなも、そしてファンの皆様も、身体を休めて後半戦に備えてくださいね!