2度目の中国訪問。
今回は上海から新幹線で1時間ほどの杭州へ行ってきた。
民間のサッカークラブだが、サッカーの普及活動に取り組んでいるSinobal FCというクラブで普及活動のお手伝いをすることが目的だった。
CFA(中国サッカー協会)からの補助金(40プロジェクト)で運営されているらしい。

もっとも影響があるのが、教育事業だ。
中国では、小学生年代では、サッカーをするどころではなく、勉強を一生懸命がんばらなければならない。宿題がたくさんあって、それこそ家に帰ってから3時間も4時間も宿題に取り組むそうだ。
中国のプロサッカー事情ももちろん影響しているだろう。それほどあこがれの職業ではなく、発展する経済でしっかりと仕事のできる大人になることをすべての国民が目指していると言えるのかもしれない。

そんな背景のなかで、このSinobalFCの幹部達は、サッカーの喜びやすばらしさ、如何に子供の育成に役に立つかを発信し、少しずつだがその価値観を広めていっている。非常に共感が持てた。
そして、私のわずかな経験や日本サッカー事情すらも熱心に勉強し、自分たちの参考にしようという姿勢が感じられた。

街中の風景も、新車の外車がたくさん走り、工事中の高層ビルがあちこちに建ち並び、街自体がどんどんと大きくなっているそうだ。高速道路は非常にきれいに整備され、新幹線も(数週間前に事故があったが)全く問題なく運行されている。
活気を感じた。

経済自体は発展しているが、スポーツ界やサッカー界まで及ぶにはもう少し時間がかかるかもしれない。しかし、近い将来、人々がスポーツや文化的な部分に興味をもち、ゆとりのできたお金を投じる時が来るのだろう。
日本でも、戦後の経済発展後、東京オリンピックが開催され、スポーツ界に様々な土台が築かれて、スポーツ界が発展してきた。似たような道を中国も歩むのかもしれない。

勉強になったし、たくさんの友達を得た訪問となった。
まったくお金は(現状)生まないが、、、、、

西野努オフィシャルブログ「魁!西野塾」Powered by Ameba

西野努オフィシャルブログ「魁!西野塾」Powered by Ameba

西野努オフィシャルブログ「魁!西野塾」Powered by Ameba