(正岡子規の句、つづき)
『笑う子規』(筑摩書房)より、子規の挑戦?改革?遊び?な俳句。
二番目の娘みめよし雛祭
「いわなくていいこと」をわざわざ俳句にとりあげてます。
「見目良し」と思うのは作者の主観ですが、周囲の客観かも。
雛祭の風景、父母の思いなどが想像されます。
極楽は赤い蓮に女かな
ハスの赤い(ピンクに近い)花が咲き乱れる池のほとりに自分と「女」。
ひょっとしたら蓮の「葉」が赤い、ってことかもしれない。そうすると異世界感が増す。
教科書にはのせにくい句だろう。
でも、結核に冒されながら作った句、死と対峙した「笑い」だなぁ。