先月行われた、東京根津・ベジタブルダイニング「晴れ晴れ家」
の、「晴れ晴れ句会」、
毎月、だれかに選ばれた句がアップされています。
これが先月分↓
http://harebare-kukai.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-8079.html
毎月ぼくは、このブログのコメント欄に、
自分が選んだ句に感想を書いてます。
さて、ぼくが先月選んだ句は・・・
どん!
ドとレとミ捕り来し蝌蚪に名を与ふ 中村正則
「蝌蚪」は「かと」と読み、おたまじゃくしのことです。
けっこう難しめの季語を使いつつ、先月一番人気(点が集まった)句でした。
水槽なのか、洗面器なのか、捕まえたおたまじゃくしをド、レ、ミと呼ぶ。
低い位置にいるのがドでしょうねぇ。
翌日にはどれがどれかわかんなくなるんでしょうけどねぇ・・・。
氷壁に打つハーケンを指で聴く 安田英二
ハーケンはロッククライミングで使う「支点」。
垂直の壁に打ち込んで、ロープをかけて、
自分の体重を支えます。
氷壁なので、アイスクライミングの現場で作ったような句です。
緊張感があっていいですねぇ・・・。
五感のうち、「触感」が刺激されました。
出迎えの水仙一輪京言葉
「すいせんいちりん」で五、七、五のまんなかが八になっているのですが、
不思議とリズムがいいので選びました。
「きょうことば」のリズム(しらべ)がいいからかもしれません。
京都らしい感じがしていいなぁ。
違う場所だったらこの雰囲気は出ないかもなぁ、と思います。
(つづく)