人形の材料、いろいろな試行錯誤から。手を作る。 | 対馬シーロード

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国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     

 

最近はほとんど、人形制作の時間がありません。

 

毎月病院治療の予約行く日、会社内部の期日ありの書類提出、急な取引先の見積もり。

言い出したら何もできないですね。

 

仕事ができなくなると、人は出来ない言い訳を正当化します。

私もその一人になりそうです。

 

写真の手のサイズは人間の手の10分の1の大きさです。

 

 

 

材質は日本の着物の古布の長じゅばんの正絹のちりめんです。

白の襦袢は少し色を付けて染めます。

人形に使ったとき柔らかく感じます。

 

 

指先が自由に動くように指5本位は、アルミ線、または銅線を使います。

 

 

 

 

通信使の帽子の紅白は縫物に使う赤糸、白糸をよったものです。

帽子の鳥の羽根はなかなか手に入りませんでした。

知り合いの鶏小屋に何度も行き鳥の羽根の気に入るものが、見つかりませんでした。

そんな時,お会いしたこともない遠方の方が、探して送ってくださいました。

今でもその方のことは忘れられないですが、ブログで私が困ってることを、

助けてくださいました。

 

通信使絵巻を見ながら。私の材料集めは苦でした。

 

絵巻には約300体の絵がありますが、今できているのは。

300人分の手。3000本の指。

和紙で立体のはだかの人形たち。

未完成の裸の人形に冬が来るから早く、衣装を着せないといけません。

そんなことを思いながら、

指は3000本、気の遠くなるような目標を掲げながら、指はほぼ完成。

老いていく我が身も知らず、高齢者のボケ症状とも思われるような。

そんな気の遠くなるような挑戦がたまらなく。面白いのです。

 

帽子の羽根を探して、送ってくださった方にお会いできたら本当にいいのですが。

その方もお歳だと思うので、私のこと覚えてあるかはわからないのですが。

「その節は本当にありがとうございました。お逢いしてお礼をしないといけません」

 

笛をふく、朝鮮通信使