羅針盤 | 対馬シーロード

対馬シーロード

国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     


春のような雨が降る

12月ですが春雨のような雨がまた降り始めました。

11月は月の半分は雨でしたが12月に入っても雨です。

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欅の箱には羅針盤が入っています。

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先代が対馬―福岡間を航海していた時のものです。

直径30センチほどの大きいものです。

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先代は第2次大戦中海軍で地位も高いようでしたが戦争のことを

語りませんでした。

終戦後は対馬―福岡間を航海して先見性のある人でした。


磁気はどんな場所にいても示す方位を、私は不思議に思います。

私も仕事の第一線から退く年齢ですが、まだ未熟で人生迷路にいます。

私が若い時見た先輩達の人生に迷わないあの自信ある姿は、

年を重ねるごとに私には迷いしかありません。

私はこの方位計のように、必ず指す位置があればいいのにと思います。

先代は目的の港をこの羅針盤に頼り、人生の方位は何を持って決めたのか。

私にとっては姑でもありましたが、その厳しさから逃げたことはなく

今はそのことが懐かしいです。今日は先代の命日でした。




私は今でも人生を迷いますが、そんなとき何度かこの羅針盤を開けます。

すると先代の声がするのです。

「迷うことがあるもんね。人生は一回しかないよ」

反論ではありませんが、第一の人生 第二の人生 第三の人生 

まであるように思うのは私だけでしょうか。