たった一個のものから。
11月8日は午前中上対馬は大雨でした
私がお姉さんといい、野菜つくりと料理は先生と言い、地元では
とても有名人で私より6歳先輩からみせたいものがあるから、
時間をつくって来てね。と電話です。

お姉さんの自宅に行くと裏の畑に案内されました。
「見て、たった一個のサトイモから、この小芋をみてね。」

ひと固まりを、そんなに話しながらもぎ取ります。
「一個を馬鹿にしたら いけんのじゃけん」
お姉さんは普通広島弁でお話しされます。
「たった一個から ものは始まる。なんでん そんなもんやけん。」
「所帯を持った時も一から始めて、今になる。そんなことを忘れては
いけんのよ。」
「ありがたいことよね~。」

手前の右の一個を植えていたら、こんなに株わけて増えたと言うことです。
「子だくさんよ。昔は12人くらい子を産んだ人は多いのじゃけん。」
今度は人間の子たくさんの話しです。(笑)

私が町中をのる20年物の自転車。自家用車も20年物です。
お姉さんはサトイモに感動して話し続けますが。
私はお姉さんの孫さんの気配りに感動しています。女子中学生です。
ここに来るときは雨が降ってなかったのですが、しばらくして雨がまた
降り始めました。
裏の畑から来てみたら自転車のサドルにナイロンをかけてくれていました。

私がカメラを持っているから、雨に濡れてはいけないので傘を持って
きてくれます。雨の日に傘も持たずにきた私はバカですね。(笑)
タオルも渡してくれました。

小さい時からよく気が付いて、体が動きます。
この子が小さい時なぜか私を「チャングムのおばちゃん」と呼びます。
そういえばテレビでチャングムが放送されていて頃、チャングム人形を
つくったことがありました。

お姉さんは、「始まりは一個から」を強調されるけれど。
私は孫さんを見て「人は心がけの世を渡る」を強調したいのです。

なすびも ゆずも つたの葉も 落ち葉も、みんなたくさんあるね。
「でも始まりは一個じゃけん、一個を馬鹿にしたらいけんのじゃ。」
いや~。それも大切ですが、「人は心がけの世を渡ります」。