童人形の顔にちりめんを貼る
人形の顔にちりめん布を貼る時は,集中して作業ができることが
私の制作条件です。
今日は休みでしたので作業部屋にこもりました。

石粉ネンドの顔にちりめんを貼ります。制作の中で一番難しいところです。
平面織の布を凹凸の顔にはります。
ボンドの乾き具合と、布の引っ張り具合で、緊張の瞬間しばらく
息を止めます。

左のちりめん布は京都の織物屋に特別に注文して織ります。
貼った時ボンドが布に染み出たらアウトです。
納得がいくまで貼り換えるときがあります。

目 鼻 口 耳 あご 等に布と顔地がきちんと貼りつくように、
布を伸ばしすぎないように。

布は顔の後ろにしわを寄せていきます。
頭の部分は髪の毛で見えなくなります。

目の部分には石粉粘土を入れて目玉を作ります。
眉、口などを仮書きします。
私は自分がお化粧をするとき眉も目も書きませんから、化粧が下手です。
人形の顔が左右うまくかけない時があります。
次に頭の制作ですが、髪を結いあげるとき失敗すると、顔もはいで
一から、布張りからまたはじめます。
制作では顔を一番時間をかけます。
人形の顔は工程でどんどん変化します。
自分でもどんな童の顔と出会うかを楽しみにしています。
布を顔に張るときは「無」です。
布張りが終わると音楽を聴きながら、
いろいろなことを想像して創作します。