秋をさみしいと感じた時
秋に始まる僕の恋

僕の恋は秋に始まった
不思議な恋で 相手は見えない
でも僕は確かに恋をしている

秋は寂しいから嫌いな季節
でもなぜか僕の恋は秋に始まった
僕の心が確かに弾んでいる

実りの秋と言うけれど、僕の人生は実らず
自問自答しながら僕は一人笑いをする
僕に確かに微笑んだ女神を感じる

青春でいたいから僕は恋をする
木々の葉が落ちていくのを人生にたとえない
枯葉の下は来春の芽出しの準備をしている

それは新しいものへの始まりだ
いくつになっても心は青春でいたい
秋に始まる僕の恋
「 鴻風安の詩集より」