いざり
対馬は暮の12月から いざり と呼ばれる漁がはじまります。
主に さざえ と あわび 漁です。

岩場近くで船の上からホコを持ち、箱メガネと呼ばれるもので
海の中をのぞきながら、サザエやアワビをとる漁の方法です。

殻と身をはずすとき、私は竹のしゃもじを使います。
大きいスプーンもいいです。包丁は危ないのと、きれいに外れません。

身の部分は塩でもむのですが、私はステンたわしで ぬめりを取ります。
生は固いので、蒸したり 炊いたり します。
歯のいい方は生が おいしいと言われます。

身の周りに付いている内臓(わた)です。うす塩して焼いていただくのも
珍味のひとつです。

本日ブログともでもあり、朝鮮通信使に詳しい方で、私が通信使人形を創作
するのに、ご指導をいただいているミッキーさんより贈り物が届きました。
その中に 玄海の塩 が入っていました。かなり人気のようです。
玄海の塩について
対馬市美津島町 赤島 (あかしま)の海水でできています。
自然の太陽と風で乾燥させたものです。
粒子は荒いのですがミネラルたっぷりです。後で甘みの出る塩です。
粒子はざらめ砂糖のようです。
若い時に飴玉の好きなおばあさんが私に カンロ飴を渡しながら
「カンロ飴は、初恋の味のようだよ」とあめをほ張りながら言われたのを
思い出します。
玄海の塩は失恋の味です。とおばあさんが生きてあったら話すのに。
玄海の塩は後で甘みが出ます。