おいら、ねこぞう。
おとといの夜にしらないおじいさんがきて、
ひとばんとまっていったよ。
「おとーちゃん」ってひとらしいね。
おとーちゃんはダンナをちっちゃくして
しわしわにした感じ。
かみの毛はしろかったけど、おいらやダンナと
おんなじベリーショートだ。
こうみえても、おいらはヒトミシリがはげしいんだ。
だからこうやってカゴに入ったり、とおまきにして
ようすをうかがってた。
にゃーこ姉はそういうとこオウヨウで、あんまり
ヒトミシリしないんだ。
すぐにおとーちゃんのそばによってって、
頭をなでてもらってたよ。
「おい、黒いのもこっちこい」って
おとーちゃんにいわれたけど、おいらは
ちゃいろなんだぜ。だからしらんぷりしてた。
でもわるいひとじゃなさそうだったな。
あさはダンナよりもはやくおきて、にわの
ローズマリーをかりそろえてたよ。
「もっと草取りしろ」って、ダンナにおこってた。
らいねんもくるかな、おとーちゃん。
きたら、すこしはかまってやるぜ。
